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- 50代の借金平均額と借入れの理由
- 50代で借金地獄に陥ってしまう原因
- 50代で借金地獄に陥ったために将来被るリスク
- 50代での借金地獄から抜け出す方法
50代は子どもの手が離れ、社会的にも経済的にも充実した年代です。一方で、生活習慣病の発症や高齢になった親の介護、子どもの教育費などが一気にのしかかり、思わぬ出費が多くなる時期でもあります。
金融広報中央委員会の令和5年「家計の金融行動に関する世論調査」によると、50代の借金平均額はおおよそ500万〜1,100万円という結果になりました。50代はまだ住宅ローンを払い続けている人も多い年代です。しかし住宅ローンを除いても、130万〜150万円ほど借金の返済があることがわかります。
今回は、50代での借金事情について解説していくとともに、50代で借金地獄に陥ってしまう理由や解決方法についても紹介します。
目次 ▼
1章 50代の借金の平均額と借入の目的
金融広報中央委員会の調査(令和5年)によると、50代における借入れがある人の割合と借入残高の平均は以下になります。
| 借入れがある人 | 借入残高の平均 (借入れのある世帯のみ) ※()内は中央値 | 住宅ローンの残高平均 | |
|---|---|---|---|
| 単身世帯 | 18.3% | 513万円(170万円) | 382万円 |
| 二人以上の世帯 | 23.9% | 1,077万円(800万円) | 928万円 |
単身世帯・二人以上世帯ともに、50代全体の2割程度が借金を抱えているという結果でした。
50代では住宅ローンをまだ払いきれていない人がほとんどであり、住宅ローンの残高は20代、30代に次いで多くなっています。
50代の単身世帯・二人以上世帯はともに住宅ローンがまだ残っているとはいえ、それ以外の借金が130万円〜150万円程度あることがわかります。
1-1 借金の内訳と特徴
借金理由の内訳については、以下のような調査結果が出ています。
| 医療費や災害復旧資金 | こどもの教育・結婚資金 | 住宅の取得または増改築などの資金 | 日常の生活資金 | 耐久消費財の購入資金 | 旅行、レジャーの資金 | 株式等金融資産への投資資金 | 土地・建物等の実物資産への投資資金 | 相続税対策の資金 | その他 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 単身世帯 | 7.5% | 6.0% | 20.9% | 46.3% | 13.4% | 4.5% | 0.0% | 1.5% | 0.0% | 22.4% |
| 二人以上の世帯 | 5.3% | 13.5% | 46.9% | 22.9% | 12.2% | 3.3% | 1.2% | 3.3% | 0.4% | 14.7% |
単身世帯における借金の理由として最も多いのは「日常の生活資金」であり、50%近い割合を占めています。また、他の年代と比べると「住宅の取得または増改築などの資金」、つまり住宅ローンや「医療費や災害復旧資金」などの割合が高い傾向です。
一方で、二人以上の世帯になると「住宅の取得または増改築などの資金」が理由の借入れが最も多く、次いで「日常の生活資金」への割合が多くなっています。また、「こどもの教育・結婚資金」への割合が他の年代よりも多いのが特徴的です。
2章 50代で借金地獄に陥る原因
50代は現役世代であり、社会的地位についている人も多い年代です。しかし、若いときから長年積み重ねた家計管理の甘さが原因で、借金地獄にはまっていく人もいます。
そもそも借金地獄とは、次のような状態を指します。
- 借金総額が年収の3分の1を超えている
- 借金返済のために複数の会社から借り入れを繰り返している
- 借金を返済し続けているが元金が減っていない
この章では、50代で上記のような状況に陥る原因について詳しく解説します。
借金地獄についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください
2-1 家族の医療費や子どもの教育費の負担が大きくなる
50代は、自身の健康に不安を抱き始める年代です。自分のことだけでなく、高齢の親にも介護や入院が必要になり、医療費にお金がかかることが増えるでしょう。さらに、子どもが高校や大学に進学して、教育費の負担が大きくなってくるのも50代の特徴です。
医療費や教育費の負担が重なり、生活が苦しくなった末に借金へ手を出すケースは少なくありません。
2-2 生活の質を下げられない
長年働いていると、給料が少しずつでも上がっていきます。給料やボーナスが増えていくごとに生活の質が上がっていくのは悪いことではありませんが、一度上がった生活の質を下げるのは難しいことです。
借金返済でお金がないのに旅行やブランド品へ散財したり、節約を考えずに生活費を使い込んだりしたあげく、そんな生活を維持するためにさらに借金を重ねてしまうこともあります。
2-3 お金に関して計画性がない
たとえ収入が毎月きちんとあっても、給料をあるだけ使い込んだり、ボーナスをすぐ使い切ったりしてしまうなど、計画的にお金を使えない人は借金地獄に陥りやすいといえます。
これまでは、無計画でも何とか返済できていたかもしれません。しかし、職場の倒産や病気などの急なトラブルによって、突然生活がまわらなくなることは十分ありえます。
返済計画を立てずにその場しのぎで借入れと返済を繰り返していると、わずかなトラブルであっという間に借金地獄へ落ちてしまうでしょう。
2-4 家計の把握や管理ができない
収入に対してどれだけ支出があるかという家計の把握や管理ができていなければ、借金してもすぐ返済する余裕がなくなります。
特に複数枚のクレジットカードを利用していると、実際に引き落とされるのが翌月・翌々月になるため、当月にどれだけの金額を使ったのか把握しきれません。明細書を細かくチェックする習慣があれば問題ありませんが、チェックもせずカードが使えなくなるまで使うという利用では、収入よりも支出ばかりがどんどん増えてしまいます。
結果的に、支払いのために借金を繰り返す自転車操業になりがちです。
2-5 ショッピングやギャンブルに依存する
すでに所有しているのに不必要なほど買い物してしまう、競馬やパチンコなどのギャンブルがやめられないという人は、借金地獄にはまりやすいでしょう。
50代は子どもが家から巣立つ人も多く、寂しさや夫婦二人になるストレスが溜まりやすい年代でもあります。また、職場においても責任やストレスが大きい人は少なくありません。
ストレスのはけ口がショッピングやギャンブルになっている人は、依存してしまうと借金が膨らんでも止められなくなってしまいます。
2-6 プライドが高い
生活に困っていても人に相談できない人は、自分だけで解決しようとして借金を繰り返してしまう傾向にあります。
周囲に相談できる人がいれば違う視点から問題にアプローチできるものの、相談するのは恥ずかしい、格好が悪いなどとプライドを捨てきれなければ、借金地獄からなかなか抜け出せないでしょう。
3章 50代で借金地獄に陥っているために生じる将来のリスク
50代は、会社に勤めていると定年というゴールが見えてくる年代でもあります。最近は定年を過ぎても働くことを推奨されていますが、現在の収入よりは下がる場合がほとんどです。そんな老後の生活が、だんだん不安になってくる人は多いのではないでしょうか。
50代で借金地獄に落ちてしまったら、将来的に起こり得るリスクについて考えてみましょう。
3-1 老後資金を貯められない
まず大きなリスクとして、十分な老後資金を用意できなくなることがあげられます。まずは今の借金を完済しなければ、返済と同時に貯金を進めるのは難しいでしょう。減るリスクがある投資などは、言わずもがなです。
老後、安定した生活を送るには年金以外に貯蓄が2000万円以上あるのが望ましいと言われている時代です。40代から老後資金を貯めている人もいる中で、50代で借金の返済に追われている人は、すでに大きく出遅れてしまっていると言わざるを得ません。
3-2 財産を差し押さえられる
複数の会社から借金をして自転車操業で何とかなっていたとしても、いつかは借金を支払えなくなって滞納する時がきます。
借金を滞納してそのまま放置していると、債権者から生活に最低限必要な分を残した以下の財産を差し押さえられることになります。
- 家・土地
- 車
- 預貯金
- 給与
- 保険
- 有価証券
- 保険
大事にしている財産を失うことで、生活が大きく変わってしまうでしょう。
3-3 家庭が崩壊する
もし借金を家族に内緒にしていたとしても、家に届く封書や返済の明細書などを見られるなどふとした時にばれてしまうものです。さらに督促を受けていると、返済の連絡が頻繁になるため家族に迷惑がかかることにもなりかねません。
隠していた借金が発覚してしまったとき、家族から見放されてしまうリスクもあるのです。
4章 50代での借金地獄から脱却する方法
50代で借金問題を解決できなければ、老後の生活にかなりの悪影響をもたらします。今すぐにでも借金地獄からの脱却を目指して、できることから始めましょう。
ここでは、借金を解決する方法を詳しく解説していきます。
4-1 借金をこれ以上増やさない
当たり前ではありますが、借金をもうこれ以上重ねないことが大切です。返済のために借金をしていたのでは、いつまで経っても返済は終わりません。返済する期間が延びれば延びるほど利息は増えていくため、借金はなくならないのです。
支払い額を調節するなどして、まずは金利の高い借金から完済するようにしましょう。
4-2 リボ払いをやめる
便利だからといって、カードの支払いで頼りがちになるのはリボ払いです。リボ払いはクレジットカードの限度額内ならばいくら利用しても毎月の返済金額が一定になるため、支払総額がいくらになっているのかわからなくなります。
金利も他の支払い方法より高く設定されているため、気がつくと支払回数が想像以上に増えてしまい、最終的に自転車操業になってしまうリスクが高いのです。
借金地獄から抜け出すには、まずカードの支払い方法をリボ払いから変更するのをおすすめします。
4-3 家計を見直し無駄な支出を減らす
借金の返済に追われているのなら、家計をしっかり管理してできるだけ節約しましょう。まずは毎月何にいくら支払っているかを大まかに知るだけでも、無駄遣いしている箇所を洗い出せます。
なんとなく支払い続けているサブスクリプションや定期購入、高すぎる通信費など削減できるところは徹底的に減らして、できたお金を返済に充てるようにしましょう。
4-4 おまとめローンを検討する
複数の会社から借入れしていると、返済日や返済額がばらばらになるため管理がしにくくなります。
複数社の借入れを一本化するおまとめローンを利用すれば、返済を一社にまとめられるだけでなく、金利を下げて毎月の支払額を減らせる可能性もあります。
ただし、おまとめローンにも審査が必要になる点には注意が必要です。おまとめローンの審査について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
4-5 貸付自粛制度を活用する
貸付自粛制度とは、本人からの申し出によって、消費者金融や銀行などへ借入れを申し込んでも5年間は利用できないようにする制度です。
日本貸金業協会か全国銀行個人信用情報センターへ申請することで、CICやJICCなどの個人情報機関に加盟している金融機関で借り入れができなくなります。申請方法は郵送か、近くの支部へ直接足を運んで申告できるほか、貸金業協会のホームページからの申告も可能です。
辞めたくてもつい借金してしまう、または自分の意思だけで借金を止められないという人には効果的です。
申込みの詳しい方法などは、こちらを参考にしてください。
参考:貸付自粛申告/日本貸金業協会
4-6 専門家へ債務整理の相談をする
借金返済で生活が苦しい状況にまで追い込まれているのならば、債務整理を検討しましょう。
債務整理とは、債権者との話し合いや裁判所への手続きを通して借金問題を解決する方法です。
債権者との交渉や書類作成があるため、債務整理を検討する方はまず司法書士や弁護士へ相談することをおすすめします。
5章 50代で借金地獄に苦しんでいる方は、グリーン司法書士法人へ債務整理のご相談を
債務整理には、以下の3つの方法があります。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
それぞれメリット・デメリットがあり、借金や債務者の状況によって向いている方法が異なります。ここでは、債務整理の詳しい内容について簡単に見ていきましょう。
5-1 任意整理
任意整理とは、債権者との話し合いによって利息をカットしてもらうことで、月々の返済額を減らす手続きです。
他の二つの方法に比べて手続きが比較的簡単で、家や車などを失うリスクがないのがメリットです。また、督促を受けている人は、専門家へ任意整理を依頼した時点で連絡を止められます。
一方で、いわゆるブラックリストに手続きしたことが載るため、情報が削除されるまでの5年間は他のローンやクレジットカードが使えなくなるのがデメリットです。
毎月安定した収入がある上で借金の総額がそれほど高くない人や、家族や勤務先に知られずに借金を整理したい人に向いています。
任意整理について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
5-2 個人再生
個人再生は、裁判所の認可を受けて借金を5分の1〜10分の1に減額し、原則3年で完済する返済計画を立てる手続きです。
任意整理と比べて大幅に借金を減額でき、借金の理由を問われず手続きできるのがメリットです。しかし裁判所への手続きが必要なので、手間や時間がかかるというデメリットがあります。
また、任意整理は債権者を選んで手続きできますが、個人再生の場合はすべての債務が対象になるので債権者を選べません。
収入はあるものの、借金額が大きい人に向いています。
個人再生についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
5-3 自己破産
借金をゼロにして生活を立て直せる唯一の方法が、自己破産です。裁判所への手続きを通して、借金の免責許可が得られれば支払い義務はなくなります。ただし、税金や養育費などの支払いに関してはゼロになりません。
借金があまりにも高額になってしまい、他の債務整理では返済が不可能な人に向いている方法です。
自己破産についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご一読ください。
グリーン司法書士法人では、債務整理に強いスタッフがあなたの借金の悩みを親身にお伺いします。あなたの状況に応じた債務整理のご提案もしていますので、ぜひご相談ください。
まとめ
50代における借金平均額は、単身世帯で513万、二人以上世帯で1,077万円です。ただし、住宅ローンを除くと130万〜150万円程度が平均といえます。
50代での借金理由としては、まだ多い住宅ローンの残債に加えて、医療費や子どもの教育費・結婚資金が多い割合を占めています。長年お金を無計画に使ってきた人が、ライフスタイルの変化によって急な出費が重なった結果、借金に手を出して膨らんでいくケースが多いようです。
50代で借金地獄に陥っていると、老後の蓄えを形成できないばかりか、大切な財産まで差押えによって失うことになりかねません。そうならないためにも、早めに借金解決に向けて行動することが大切です。
グリーン司法書士法人では、借金問題を解決するためのご相談を承っております。電話・オンラインでも相談可能、退社後にも間に合う20時まで受け付けておりますので、借金にお悩みの方はぜひお問い合わせください。
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