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私は司法書士として、これまで様々な借金問題に関する相談をお受けしてきました。
この体験談は、時効の援用を通じて相談者の借金問題を解決した事例のひとつです。
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相談者との出会い
ある日、事務所に30代男性の会社員が訪れました。
彼は10年以上前の借金に関する突然の請求に悩んで相談に訪れたとのことでした。
借金はこれまで請求が1回もなく、自分自身も借金の存在自体を忘れていたこと、長年付き合っていた彼女と結婚を控えており、できるだけ速やかに問題解決をしたいとお話されていました。
問題の分析
私はまず、彼の借金の詳細と最後の返済日を確認しました。
そして、時効が成立している可能性があること、一部でも返済してしまうことや「少し待ってほしい」などと債権者に回答することをしてはいけないとお話しました。
加えて、借金の時効について説明をし、時効成立しても時効の援用手続きが必要であることを話したところ、その場で依頼していただけました。
時効の援用
ご依頼いただいた後は、今回請求が来たもの以外に相談者に借金はないか、本当に時効を迎えているかなどの確認を行いました。
結果として、相談者に他に借金はないことおよび今回請求が来た借金は時効を迎えていることが判明したため、援用手続きを行いました。
解決への道
援用手続き中も債権者は相談者に取り立てを行っているようでしたが、こちらが時効援用通知を債権者に送付したところ、請求が無事なくなりました。
相談者様の反応
時効の援用が完了したことや今後の請求はなくなることを相談者に伝えたところ、大変喜んでもらえました。
婚約者との結婚を控えており、問題が大きくなってしまうのではと相当な不安を抱えていたのだと思います。
不安な状況の中でも、返済に応じるなど請求に応じる意思を示さないでくれた相談者に対して、私もほっとしたのを覚えています。
まとめ
借金問題は非常にデリケートであり、相談者の家族や恋人など大切な人物にも影響を及ぼす可能性があります。
同時に、解決方法や解決スピードによって、相談者の今後の生活が大きく変わってしまう恐れがあることも強く認識できました。
私は司法書士として、今後も相談者に親身になって寄り添い、一人ひとりにとって最適な解決方法を提案していきたいです。