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住宅ローンの審査に落ちてしまい、なぜ通らないのか理由がわからず不安を感じている方や、これから申し込むものの審査に通るか心配な方もいるでしょう。
この記事では、住宅ローン審査に落ちる主な理由から、審査に落ちた後の具体的な対策までを解説します。
自分の状況に当てはまる理由を特定し、銀行の審査を次に通すための改善策を判断できるようになります。
目次 ▼
1章 住宅ローン審査でチェックされる6つの項目と落ちる主な理由
住宅ローンの審査がなぜ通らないのか、その理由は申込者の返済能力や信用度を測るための複数の項目に起因します。
金融機関は主に「年齢」「健康状態」「個人信用情報」「返済負担率」「勤続年数・雇用形態」「物件の担保評価」の6つの観点から総合的に判断します。
これらの基準を満たせない場合、審査に落ちる可能性が高まります。
各項目がどのように評価されるかを理解することが、審査通過への第一歩です。
これらの項目は審査の段階によって重視されるポイントが異なります。
1-1 申込時・完済時の年齢は適切か
住宅ローン審査では、申込時の年齢と完済時の年齢が金融機関の規定範囲内であることが求められます。
多くの金融機関では、申込時年齢を満20歳以上70歳未満、完済時年齢を満80歳未満と設定しています。
特に完済時年齢が高い場合、定年退職後の返済能力を懸念されるため、審査は厳しくなる傾向にあります。
年齢が高いと返済期間を短く設定せざるを得ず、結果として毎月の返済額が増加し、返済負担率の基準を超えてしまう可能性も高まります。
1-2 健康状態で団信(団体信用生命保険)に加入できるか
ほとんどの民間金融機関では、住宅ローンの契約時に団体信用生命保険(団信)への加入を必須としています。
団信とは、ローン契約者に万が一のことがあった際に、保険金でローン残高が完済される仕組みです。
そのため、持病や過去の病歴など健康状態に懸念があると、団信に加入できず、結果として住宅ローンの審査に通らないことがあります。
引受基準緩和型のワイド団信といった選択肢もありますが、金利が上乗せされる場合が一般的です。
1-3 個人信用情報に傷(延滞・債務整理歴)がないか
個人信用情報とは、クレジットカードやローンの利用履歴、返済状況などが記録された情報のことです。
過去にクレジットカードの支払いや各種ローンの返済で長期の延滞、または債務整理(自己破産など)の経験があると、信用情報に「異動」という情報が登録されます。
この記録は返済能力に対する信頼性を著しく損なうため、審査に与える影響は非常に大きいです。
異動情報は、契約終了から5年程度は記録が残るため、その期間は審査通過が極めて困難になります。
住宅ローンの審査と過去の延滞については以下の記事で解説しています。
1-4 年収に対して返済負担率が高すぎないか
返済負担率とは、年収に占めるすべての借入の年間総返済額の割合を指します。
この割合には、申し込む住宅ローンだけでなく、自動車ローンやカードローン、スマートフォンの分割払いなども含まれます。
多くの金融機関では、返済負担率の上限を年収に応じて30%~35%程度に設定しており、これを超えると返済能力が不安定だと判断され、審査に通りにくくなります。
借入希望額を決める際は、自身の年収と他の借入状況からこの割合を意識する必要があります。
1-5 勤続年数や雇用形態は安定しているか
金融機関は、長期間にわたり安定して返済を続けられるかを判断するため、申込者の収入の安定性を重視します。
その指標となるのが勤続年数や雇用形態です。
一般的に、勤続年数は3年以上が望ましいとされていますが、金融機関によっては1年以上で審査対象となる場合もあります。
正社員に比べ、契約社員、派遣社員、個人事業主などは収入が不安定と見なされやすく、審査のハードルが高くなる傾向が見られます。
1-6 購入物件の担保評価は十分か
住宅ローンは、購入する家(土地と建物)を担保にして融資が行われます。
担保評価とは、万が一返済が滞った場合に、金融機関がその物件を売却していくら回収できるかを見積もった金額のことです。
借入希望額に対してこの担保評価が著しく低い場合、金融機関のリスクが大きくなるため、融資額が減額されたり、審査に通らなかったりする原因となります。
特に、建築基準法に適合しない中古物件や、特殊な立地・形状の家は評価が低くなる傾向があります。
2章 事前審査(仮審査)と本審査で落ちる理由の違いとは?
住宅ローン審査は、一般的に「事前審査(仮審査)」と「本審査」の2段階で行われます。
事前審査は、申込者の自己申告情報に基づいてスピーディーに返済能力を判断するのに対し、本審査では公的な書類をもとに、より詳細かつ厳密な確認が進められます。
両者の審査目的や確認内容が異なるため、事前審査に通っても本審査で落ちるケースも存在します。
審査段階ごとの違いを理解することが、原因究明の第一歩です。
住宅ローンの審査に通すコツと基準については以下の記事で解説しています。
2-1 事前審査で主に確認される個人の返済能力
事前審査は、本格的な物件契約の前に、融資を受けられるかどうかの目安を知るための手続きです。
ここでは主に、申込者本人の返済能力がチェックされます。
具体的には、申込書に記載された年収、勤務先、勤続年数といった個人の属性情報と、個人信用情報を照会して、返済能力に問題がないかを短期間で判断します。
この段階で審査に落ちる場合、申込時年齢や完済時年齢、返済負担率が基準を超えている、あるいは信用情報に問題があるといった、申込者自身の要因が大きいと考えられます。
2-2 本審査で厳しく見られる物件の担保価値と健康状態
本審査では、事前審査で確認した内容に加え、提出された公的書類(源泉徴収票、住民票、売買契約書など)との整合性を厳密にチェックします。
特に、事前審査では詳しく見られなかった購入物件の担保価値が重要な審査項目となります。
建築基準法に適合しているか、資産価値は十分かなどが専門的に評価されます。
また、団体信用生命保険(団信)への加入手続きもこの段階で行われるため、健康状態の告知内容によっては、加入できずに本審査を通過できないというケースも起こり得ます。
購入する家や健康状態が、本審査の大きなポイントです。
3章 住宅ローン審査に落ちた後にやるべきこと
住宅ローンの審査に落ちたとしても、マイホームの夢を諦める必要はありません。
重要なのは、落ちた事実を冷静に受け止め、原因を分析し、適切な対策を講じてから再挑戦することです。
ここでは、審査に落ちた後に取るべき具体的な行動を4つのステップに分けて解説します。
一つずつ着実に進めることで、次の審査に通る可能性を高められます。
これらのステップを踏むことで、次回の審査通過の可能性を高めることができます。
3-1 審査に落ちた原因を特定する
まず最初に行うべきは、なぜ審査に落ちたのか、その原因をできる限り特定することです。
金融機関は通常、審査落ちの具体的な理由を教えてくれません。
そのため、審査でチェックされる項目に沿って、自分自身の状況を客観的に見直す必要があります。
特に、自分では気づきにくい信用情報や、正確な返済負担率の計算は不可欠です。
原因が分からなければ、有効な対策を立てることはできません。
3-1-1 自分の信用情報をCIC・JICCで開示請求する
審査落ちの原因として最も多いものの一つが、個人信用情報の問題です。
自分では忘れているような過去の支払いの延滞や、スマートフォンの分割払いの遅延などが記録されている可能性があります。
株式会社シー・アイ・シー(CIC)や株式会社日本信用情報機構(JICC)といった信用情報機関に、インターネットや郵送で情報開示を請求できます。
まずは自身の信用情報に問題がないか、正確な事実を確認しましょう。
3-1-2 他ローンも含めた返済負担率を正しく計算する
返済負担率が金融機関の定める基準を超えていることも、審査に落ちる一般的な理由です。
返済負担率は「(すべての借入の年間返済額合計)÷(額面年収)×100」で計算されます。
この計算には、住宅ローンだけでなく、自動車ローン、教育ローン、カードローン、リボ払い、スマートフォンの分割払いなど、すべての借入を含める必要があります。
見落としている借入がないかを確認し、正確な割合を算出しましょう。
3-1-3 銀行は教えてくれない審査落ちの理由を推測する方法
銀行がなぜ審査に落としたのか、その理由を直接知ることはできません。
しかし、ある程度の推測は可能です。
例えば、事前審査で落ちた場合は申込者個人の属性(年収、信用情報など)に、本審査で落ちた場合は物件の担保評価や団信の告知内容、提出書類の不備などに原因がある可能性が高いと切り分けられます。
また、不動産会社の担当者に相談すれば、過去の事例から原因の見当をつけてくれる場合もあります。
3-2 次回の審査に向けて具体的な対策を立てる
審査に落ちた原因の見当がついたら、次はそれを解消するための具体的な対策を立てます。
状況を改善しないまま、やみくもに別の金融機関へ再申込をしても、同じ結果になる可能性が高いです。
返済負担率を下げる、自己資金を増やすなど、金融機関からの信頼度を高めるための行動を起こしましょう。
着実な対策が、次回の審査通過への鍵となります。
3-2-1 頭金を増やして借入希望額を減らせるか検討する
最も有効な対策の一つが、頭金を増やして借入希望額を減らすことです。
借入額が少なくなれば、返済負担率が直接的に下がり、金融機関の審査基準をクリアしやすくなります。
また、自己資金をしっかり準備している姿勢は、計画的な人物であるという好印象にもつながります。
すぐに資金を準備するのが難しくても、数ヶ月から1年かけて貯蓄を増やす計画を立てることも有効な手段です。
3-2-2 カードローンや分割払いなど他の借入を完済する
他の借入がある場合は、それを完済または減額することも返済負担率を下げる上で非常に効果的です。
特に、金利が高く使途が自由なカードローンやリボ払いは、金融機関からの印象が良くない傾向にあります。
住宅ローンの審査を申し込む前に、可能な限りこれらの借入を整理しておくことが望ましいです。
完済が難しい場合でも、繰り上げ返済で残債を減らす努力が審査にプラスに働く可能性があります。
消費者金融の借入があっても住宅ローン審査に通ったケースについては以下の記事で解説しています。
3-2-3 収入合算者やペアローンの相手を変えずに再申請する
収入合算やペアローンを利用している場合、審査に落ちた原因が自分ではなく、パートナーにある可能性も考慮する必要があります。
例えば、パートナーの信用情報に問題があったり、健康状態から団信に加入できなかったりするケースです。
この場合、同じ組み合わせで再申請しても結果は変わりません。
申込者単独で借入可能な範囲で計画を見直すか、収入合算者やペアローンの相手を変更する(親など)といった対策が必要です。
配偶者が原因で住宅ローン審査に落ちる可能性については以下の記事で解説しています。
3-3 申込先となる金融機関を見直す
一度審査に落ちたからといって、すべての金融機関で住宅ローンが組めないわけではありません。
金融機関によって審査基準や重視するポイントは異なります。
例えば、ある銀行では勤続年数を厳しく見る一方で、別の銀行では年収や返済負担率をより重視するなど、特色があります。
一つの銀行で断られても、別の視点で評価してくれる金融機関を見つけることが重要です。
視野を広げて、申込先を再検討しましょう。
ローンが組めない時の理由と対処法については以下の記事で解説しています。
3-3-1 ネット銀行や地方銀行など審査基準が異なる金融機関を探す
メガバンクの審査が厳しいと感じた場合、ネット銀行や地方銀行、信用金庫などに目を向けてみるのも一つの方法です。
これらの金融機関は、メガバンクとは異なる独自の審査基準を設けていることがあります。
例えば、ネット銀行は人件費や店舗コストを抑えている分、金利面で魅力的な商品を提供していたり、地方銀行はその地域での居住や勤務を評価してくれる場合があります。
選択肢を広げることで、自身の状況に合った金融機関が見つかる可能性が高まります。
3-3-2 自営業や転職直後ならフラット35が選択肢になる
個人事業主(自営業)やフリーランス、転職して間もない方など、収入の安定性を示すのが難しい場合は、「フラット35」の利用を検討する価値があります。
フラット35は住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して提供する住宅ローンで、勤続年数に関する明確な基準がなく、前年の収入が証明できれば審査の対象となります。
また、団信への加入が任意であるため、健康上の理由で民間のローンが組めない場合の受け皿にもなります。
3-4 準備が整ったら再度審査に申し込む
原因の分析と対策、そして金融機関の見直しが完了したら、いよいよ再度の申し込みです。
しかし、焦りは禁物です。適切なタイミングで、かつ慎重に申し込むことが、次回の審査を成功させるための最後のポイントとなります。
特に、前回の審査落ちから一定期間を空けることや、無計画な複数申し込みを避けることが重要です。
万全の準備を整えてから、審査に臨みましょう。
3-4-1 前回の審査落ちから最低6ヶ月の期間を空ける
住宅ローンに申し込んだという事実は、個人信用情報機関に6ヶ月間記録されます。
短期間のうちに審査落ちと再申込を繰り返すと、「何か問題があるのではないか」「お金に困っているのではないか」というネガティブな印象を金融機関に与えかねません。
また、状況が改善されないまま再申請しても結果は同じです。
最低でも6ヶ月間は期間を空け、その間に頭金を貯めるなど状況を改善してから申し込むのが賢明です。
3-4-2 同時に複数の金融機関へ申し込みすぎている
審査に通るか不安なあまり、一度に多数の金融機関へ住宅ローンを申し込むのは避けるべきです。
これも申込情報として信用情報機関に記録されるため、「多重申込」と見なされて審査に不利に働く可能性があります。
これを「申込ブラック」と呼ぶこともあります。
金融機関は、他社で断られたから多数申し込んでいるのではないかと警戒します。
申し込む金融機関は事前にしっかりと比較検討し、1〜2社に絞るのが一般的です。
住宅ローン審査に落ちる理由に関するよくある質問
住宅ローン審査に関して、多くの方が抱く疑問や不安は共通していることが多いです。
なぜ審査に落ちるのか、一度落ちたらどうなるのかなど、これまで解説してきた内容を踏まえつつ、特に頻繁に寄せられる質問についてQ&A形式で回答します。
ここでは、特に多く寄せられる質問にお答えします。
Q.事前審査(仮審査)は通ったのに、本審査で落ちることはありますか?
はい、あります。
事前審査は自己申告に基づく簡易的な審査ですが、本審査では提出された公的書類との整合性や物件の担保評価、団体信用生命保険の加入可否が厳密に評価されます。
そのため、申告内容と書類に相違があった、物件評価額が想定より低かった、健康状態で団信に加入できなかったなどの理由で、本審査で通らないケースは珍しくありません。
Q.過去にクレジットカードの支払いを延滞したことがあると、住宅ローン審査に影響しますか?
はい、大きく影響します。
クレジットカードの支払いを長期間延滞したり、何度も繰り返したりすると、その事実が個人信用情報機関に記録として残ります。
金融機関はこの記録を「返済に対する約束を守れない可能性がある」と判断するため、審査において非常に不利な材料となります。
特に「異動」情報が記録されている場合、審査の通過は極めて難しくなります。
クレカの審査落ち原因と対策については以下の記事で解説しています。
Q.住宅ローン審査に一度落ちたら、もう二度と通らないのでしょうか?
いいえ、そのようなことはありません。
審査に落ちた原因を冷静に分析し、頭金を増やして借入額を減らす、他のローンを完済して返済負担率を下げるといった具体的な対策を講じることで、再審査に通る可能性は十分にあります。
また、金融機関ごとに審査基準は異なるため、一度落ちた銀行とは別の金融機関に申し込むことで、あっさり通るケースもあります。
まとめ
住宅ローンの審査に落ちる理由は、年齢、健康状態、個人信用情報、返済負担率、勤続年数、物件の担保評価など多岐にわたります。
審査に落ちた場合でも、その原因を特定し、頭金の増額や他の借入の完済などの対策を講じることで、再度審査に通る可能性は高まります。
また、金融機関によって審査基準が異なるため、ネット銀行やフラット35など、自身の状況に合った申込先を見直すことも重要です。
一度の結果で諦めず、計画的に再挑戦することが求められます。
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