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- クレジットカードの代わりになるカード・アプリ・決済方法
- 滞納者がクレジットカードを作れるようになる方法
- 滞納者が借金問題を解決する方法
最近はキャッシュレスの風潮が広がり、現金では利用できない店舗も増えてきています。クレジットカードを持っていれば現金がなくても後払いができて便利ですが、借金問題でクレジットカードを作れずに困っている人もいるのではないでしょうか。
最近は、クレジットカードを使用してたまったポイントをショッピングで活用する「ポイ活」も流行っています。ポイントはクレジットカードの代わりになる決済方法でも貯められるものがあるため、「クレジットカードを持っていないのでポイ活ができない」と思っていた人もあきらめないでください。
この記事では、クレジットカードの代わりとして利用できる決済方法を紹介します。
また、借金滞納による信用情報が回復するのは、完済・債務整理後から5~7年程度かかります。 クレジットカードを新しく作れるようになるのは、信用情報が回復してからです。現在、借金をしており自力返済が難しいと考えている場合は、できるだけ早く借金問題に詳しい司法書士や弁護士に相談することも検討しましょう。
目次 ▼
1章 クレジットカードを持っていない人が代わりに使えるカード・アプリ・決済方法
クレジットカードは現金の手持ちがなくても後払いでショッピングができる便利なツールです。実店舗での使用だけでなく、ネットショップやオンラインサービスではクレジットカード決済しか利用できないものもあります。
ここでは、そんなクレジットカードの代わりとして利用できるカードやアプリ、決済方法について紹介します。
1−1 審査不要で発行できるカード
クレジットカードの発行には、カード会社からの審査が必要です。申込者の年収や勤務先などから支払い能力を割り出し、利用できる限度額を設定するためにも審査は不可欠といえます。信用情報に問題がある、いわゆるブラックといわれる人や無職の人の場合、この審査に通るのが難しいのでクレジットカードを作れないのです。
しかし、クレジットカードと全く同じように使えるわけではないものの、代わりになり得るカードもあります。以下に挙げるのは、クレジットカードの代わりとして使えて審査不要で発行できるカードです。
- デビットカード
- プリペイドカード
- 家族カード
それぞれ詳しく解説していきます。
1−1−1 デビットカード
デビットカードは銀行口座と連携しており、利用するとすぐその金額が口座から引き落とされるようになっています。
使用には銀行口座を登録する必要があるため、発行元は銀行がほとんどです。
発行には審査が不要で16歳以上から申し込み可能なので、クレジットカードを持つ前の練習として子どもにも持たせられるカードといえます。
デビットカードにはVISAなどの国際ブランドがついているものもあり、加盟店でクレジットカードの代わりのように利用できます。
債務整理したためクレジットカードが作れないという人も、デビットカードならば申し込みできます。ただし、限度額はあらかじめ設定しておいたほうが良いでしょう。クレジットカードのように後払いができないため、使いすぎて口座の残高がなくなってしまうと債務につながる可能性があるためです。
さらに詳しい内容や他の注意点を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
1−1−2 プリペイドカード
プリペイドカードは利用する前に、事前にATMやコンビニなどでチャージ(入金)することで使用できるカードです。
デビットカードのように国際ブランドがついており、クレジットカードの代わりとして使えるプリペイドカードもあります。また、オンラインでの利用を想定した番号発行のみのカードレスタイプやアプリで利用できるタイプなど最近はさまざまな種類があるため、自分の使いやすいタイプを選べて便利です。
1−1−3 家族カード
やはりどうしてもクレジットカードがほしいという場合は、家族が会員になっているクレジットカードの家族会員として「家族カード」を申し込むのも一つです。
家族カードで使用した支払いは本会員の口座から引き落とされるため、基本的に家族会員の審査はありません。
ただし、家族カードは本カードの利用限度額と合算されるため、本カードの利用可能額が減ること、使いすぎて滞納してしまうと本カードの契約者がブラックリストに載ってしまう可能性があることなどには注意が必要です。
1−2 事前にチャージして使用するキャッシュレスアプリ
クレジットカードのメリットの一つに、現金を持ち歩かなくても決済できる点があります。
事前にチャージして利用できるキャッシュレスアプリならば、キャッシュレスで支払いが可能です。
チャージする方法としては、コンビニATMで行えるほか、デビットカードのように銀行口座と連携して使用したらすぐ口座から引き落とされるものもあります。
キャッシュレスアプリには様々な種類があり、ポイントのたまりやすさや使いやすさは違います。
しかし、種類が多いゆえに、店舗によっては使えるアプリが限られる場合もあることや、スマートフォンの通信状態や画面にひび割れがあるなどの不具合によっては利用しにくい場合もあるのがデメリットです。
キャッシュレスアプリには、次の2種類があります。
- QRコード/バーコード決済アプリ
- 電子マネー決済アプリ
次から詳しく解説していきます。
1−2−1 QRコード決済アプリ
QRコード決済アプリは、支払い時に店舗が提示しているQRコードを読み取る、あるいはアプリに表示されるQRコードやバーコードを読み取ることで支払いできます。
主なQRコードアプリを以下に挙げます。
- Paypay
- 楽天ペイ
- d払い
- ゆうちょペイ など
提携先の店で使えるクーポンの配布やポイント還元などキャンペーンが多いのが特徴です。
1−2−2 電子マネー決済アプリ
電子マネー決済アプリは、スマートフォンを支払い端末にかざすだけでタッチ決済できる支払いアプリです。
交通系電子マネーと呼ばれるSuicaやIcoca、セブンイレブンやイオンが提供しているnanacoやwaonが有名です。
1−3 お金の持ち合わせがなくても後払いにできる決済方法
プリペイドカードやアプリへ事前にチャージするための現金もない、給料日前で口座にもお金がないという場合には、支払いを後日にできる決済方法もあります。
- 携帯電話のキャリア決済
- チャージの後払いサービス
以下で詳しく解説していきます。
1−3−1 携帯電話キャリア決済
購入した商品やサービスの料金を、携帯電話の利用料金と合算して引き落としできるのがキャリア決済です。au、ソフトバンク、docomoの3大キャリアで契約していれば、事前の申し込みや審査が不要で携帯電話IDとパスワードで本人認証した後に決済できます。
しかし、格安SIMなどを利用していて上記の3大キャリア契約していない場合には、キャリア決済を利用できない場合がほとんどです。また、携帯料金と合算されるために、思ったよりも携帯の利用料金が膨れ上がり携帯料金支払いの延滞や遅延につながってしまう点には注意しなければなりません。
1−3−2 チャージ後払いサービス
給料日前など銀行口座にもお金がないときにもチャージできるサービスが後払いサービスです。チャージした金額の支払いを、まとめて翌月の指定日に引き落としできます。
利用には簡単な審査がある場合がほとんどですが、個人情報信用機関に登録していない後払いサービスなら、信用情報に問題があってクレジットカードを作れない場合でも利用できる可能性があります。
QRコード決済アプリやプリペイドカードとして使えるアプリのチャージ機能の一つとして備えられているケースも多いです。
チャージ後払いサービスの主な例としては、以下のようなものがあります。
- あと払いペイディ
- Paypayクレジット
- Kyash チャージ式Visaカード
2章 滞納者でも審査不要で作れるクレジットカードはない
借金の支払いを延滞してCICやJICCなどの個人信用情報機関に登録されている、いわゆるブラックリストに載っている状態ではクレジットカードは作れません。
クレジットカードは銀行や大手ショッピングモール、消費者金融などさまざまな事業者が発行しています。クレジットカードの発行元によって審査の厳しさは多少異なると言われており、消費者金融系のカードなどは独自審査で行われるため審査が甘いといわれていますが、審査がないということは基本的にありえません。
クレジットカードでありながら審査不要で作れるとうたっているものは、詐欺の可能性があるため、絶対に手を出さないようにしましょう。
2−1 クレジットカードが作れるようになるのは信用情報が回復してから
では信用情報に延滞情報が載ってしまえばもう二度とクレジットカードが作れないのかというと、そうではありません。
借金の支払いを完済して延滞が解消された後、5年間はその情報が残りますが、その期間を過ぎると削除されます。
信用情報が削除されて回復すれば、再びクレジットカードを作れるようになるでしょう。中には事故情報が載ってしまったとしても、安定かつ継続した収入があり、その後の支払い事故がない場合には5年未満でも作れたという例もあります。
事故情報がある人が新しくクレジットカードを作るコツについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
3章 信用情報の回復にはまず借金問題を解決!債務整理はグリーン司法書士法人にお任せください
事故情報は、債務の延滞が解消した時点から5年経たなければ回復しません。借金の支払いが滞ってクレジットカードが作れなくなってしまったならば、まずは借金問題を解消するのが先決です。
とはいえ、借金によって生活が圧迫されて支払いが困難になっている場合、自力で解決していくのは難しいものです。自分一人ではどうしようもない状況ならば、専門家に相談して債務整理を検討するのをおすすめします。
債務整理とは、債権者との交渉や裁判所への申し立てを通して借金の減額・免除をはかる方法です。
債務整理には、次の3種類があります。
それぞれ必要になる費用や解消までにかかる期間が異なるので、自分の状況にあった方法を選びましょう。
グリーン司法書士法人では、債務整理に詳しいスタッフがご相談を承っております。相談料・着手金は無料ですので、まずはお電話かメールでお気軽にご相談ください。
また、債務整理でどれだけ借金が減額できるのか知りたい方は、こちらの借金返済無料診断フォームから簡単に診断できます。
それでは債務整理の3種類について詳しく見ていきましょう。
3−1 任意整理
任意整理は、裁判所を通さずに債権者と債務者同士で話し合いをして借金を減額してもらう方法です。
任意整理では手続きが簡易的なので、話し合いが順調ならばスピーディに進められます。しかし基本的に元金を減額してもらうことはできず、利息のカットによって支払い総額を減らすため、月々の返済額はむしろ増えることがあります。
安定した収入をもたず、完済まで3〜5年で支払える目処がない、必ず返済するという意思が希薄といった場合には次で解説する「個人再生」「自己破産」を検討しなければなりません。
3−2 個人再生
個人再生とは、裁判所の認可を受けて借金を5分の1〜10分の1へ減額してもらい、原則3年での完済を目指す再生計画を立てる方法です。
収入や財産が少ないために返済が難しい人でも行えますが、裁判所への手続きや書類作成が複雑なので個人で行うのは難しいでしょう。債務整理の手続きに長けている司法書士や弁護士にまずは相談して手続きを進めることをおすすめします。
3−3 自己破産
自己破産は借金がすべて免除される最終手段です。返済不可能な借金をゼロにできる方法ですが、裁判所への手続きは個人再生よりもさらに厳格で複雑になります。
さらに財産は没収され、返済に充てられるため車や家は手放さなければならないこともあります。また、自己破産後の一定期間は特定の職業に就けない点もデメリットです。
デメリットはありますが、借金をすべてなくして生活を立て直すのには有効な方法といえます。
自己破産についても個人で手続きを進めるのは難しいため、専門家に相談・依頼して進めましょう。
まとめ
クレジットカードを持っていないとき、その代わりとして使える決済方法は次の7つです。
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決済方法 | 特徴 | |
---|---|---|
審査不要で作れるカード | デビットカード | 利用と同時に口座引き落とし |
プリペイドカード | 事前にチャージして利用 | |
家族カード | カード本会員の家族のみ利用可 | |
事前チャージで使用するキャッシュレスアプリ | QRコード/バーコード決済アプリ | コードを読み取って決済 |
電子マネー決済アプリ | 端末へタッチして決済 | |
後払いできる決済方法 | 携帯電話キャリア決済 | 3大キャリアと携帯電話契約している場合に利用可 |
チャージ後払いサービス | 審査あり/翌月までにまとめて支払いできる |
クレジットカード発行にはカード会社による審査が必ず行われるため、審査不要で作れるクレジットカードはありません。
借金の支払いを延滞して個人信用情報機関へ事故情報が載ってしまった場合、延滞解消から5年間は審査が通らずクレジットカードは作れないとみてよいでしょう。
クレジットカードを再び持ちたいならば、まずは借金問題を解決して延滞を解消するのがはじめのステップです。
グリーン司法書士法人事務所では、借金問題を解決するための相談について承っております。お電話やオンラインでも相談可能ですので、借金についてお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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