消費者金融の審査に通らない原因と理由|ローン申込前にできる対処法

司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 登録番号第10262380号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

借金返済の知識
消費者金融の審査に通らない原因と理由|ローン申込前にできる対処法

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消費者金融のローンに申し込んだ際、「なぜ審査に通らないのだろう」と疑問に思うことがあります。
審査に落ちるのには必ず理由があり、その原因を理解することが次の対策への第一歩となります。

この記事では、消費者金融の審査に通らない主な理由を解説し、申込前にできる具体的な対処法や、どうしても借りられない場合の安全な選択肢について紹介します。

目次

1章 消費者金融の審査に落ちてしまう主な原因7選

消費者金融の審査に落ちる理由には、いくつかの共通したパターンが存在します。
申込者の返済能力や信用情報が総合的に判断されますが、特に重視されるポイントがいくつかあります。

ここでは、審査に通らない代表的な7つの原因を具体的に解説し、自身がどのケースに当てはまるかを確認する手がかりを提供します。

1-1 年収の3分の1を超える借入希望額を申請している

消費者金融などの貸金業者は、貸金業法の「総量規制」というルールによって、申込者の年収の3分の1を超える貸付を原則として禁止されています。
この規制は1社だけでなく、すべての貸金業者からの借入合計額で計算されます。

例えば、年収300万円の人は、他社での借入も含めて合計100万円までしか借りられません。
すでに他社から80万円を借りている場合、新たに借りられるのは20万円までです。

収入のない無職の方や専業主婦(主夫)は、原則としてこの規制により借入ができません。
希望額が総量規制の上限を超えている、あるいは上限に近すぎる場合は、審査通過が難しくなります。

無職の方が消費者金融を利用する際の審査条件については以下の記事で解説しています。

1-2 過去の返済遅延や債務整理が信用情報に記録されている

過去にクレジットカードの支払いやローンの返済を長期間延滞した、あるいは自己破産などの債務整理を行った経歴がある場合、その事実は信用情報機関に「異動情報」として記録されます。
この状態がいわゆる「ブラックリスト」と呼ばれ、審査において返済能力がなかったと判断される直接的な原因となります。

信用情報に異動情報が記録されている期間中は、新たな借入は極めて困難です。

これらの情報は一定期間(通常は契約終了から5年程度)が経過すると削除されますが、その間は審査通過の大きな障壁となります。

1-3 短期間に複数の金融機関へ申し込みをしている

お金に困っている状況から、焦って短期間に複数の消費者金融へ同時に申し込むと、「申込ブラック」という状態になる可能性があります。

ローンを申し込んだという事実は、信用情報機関に6ヶ月間記録されます。
審査担当者がこの記録を見ると、「相当お金に困っているため、貸し倒れリスクが高い」「他社の審査に通らなかったのではないか」と判断し、審査に悪影響を及ぼすことがあります。

審査に不安がある場合でも、申し込みは1社に絞り、もし審査に落ちた場合は、最低でも6ヶ月間は期間を空けてから次の申し込みを検討すべきです。

カードローン審査に落ちる基準と原因については以下の記事で解説しています。

1-4 他社借入が多く返済負担が大きい

総量規制の範囲内であっても、他社からの借入件数や借入総額が多い場合は、審査に通りにくくなります。
借入件数が多いと、多重債務の状態にあり、返済管理能力が低いと見なされる可能性があります。

また、借入総額が大きい場合は、収入に対する返済負担の割合が高くなり、新たな返済余力がないと判断される傾向にあります。

これは大手消費者金融だけでなく、中小の貸金業者からの借入もすべて含まれます。

審査では、現在の借入状況が返済能力に見合っているかが厳しく評価されるため、件数や金額を整理することが重要です。

1-5 収入の安定性が低いと判断されている

消費者金融の審査では、「継続して安定した収入があること」が非常に重要な基準となります。収入の金額だけでなく、その安定性が返済能力を担保すると考えられているためです。

例えば、正社員で勤続年数が長い場合は評価が高くなる一方、収入が不安定な自営業者や、勤続期間が短いパート・アルバイトの方は、慎重に審査される傾向があります。

特に、歩合制の仕事や短期派遣社員など、月々の収入に大きな波がある場合は、安定性が低いと判断されて審査に影響することがあります。

1-6 申し込み内容に誤りや虚偽の記載がある

申し込みフォームに入力した氏名、住所、勤務先、年収などの情報に誤りや虚偽の記載があると、審査に通過できません。
単純な入力ミスであっても、本人確認書類との相違があれば審査は中断されます。

特に、審査に通りたい一心で年収を実際より多く申告したり、他社借入を少なく見せかけたりする虚偽の申告は絶対にしてはいけません。

金融機関は信用情報機関を通じて正確な情報を把握しているため、嘘は必ず発覚します。
虚偽の申告が発覚した場合、審査に落ちるだけでなく、詐欺の意図を疑われ、その後の取引が一切できなくなる可能性もあります。

1-7 勤務先への在籍確認が取れない

在籍確認は、申込者が申告した勤務先で本当に働いているかを確かめるための手続きです。

多くの消費者金融では、審査の最終段階で勤務先に電話をかけて在籍を確認します。
この電話連絡の際に、本人が不在だったとしても、同僚などが「〇〇は現在席を外しております」といった応答をすれば在籍は確認できます。

しかし、会社が休みで誰も電話に出なかったり、個人情報保護を理由に在籍を教えてくれなかったりして確認が取れない場合審査手続きを完了できず、結果として審査に落ちてしまいます。

近年は原則電話連絡なしの業者もありますが、審査状況によっては必要となる場合があります。

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2章 自分の信用情報を確認する方法

審査に落ちた原因に心当たりがない場合、「もしかしてブラックリストに載っているのでは?」と不安になる方もいるかもしれません。
この場合、自身の信用情報に問題がある可能性があります。

信用情報は、ローンやクレジットの契約内容や支払い状況を記録したもので、金融機関が審査の際に必ず確認する重要なデータです。

自分の信用情報が現在どのような状態にあるかを知るために、信用情報機関に情報の開示請求を行うことができます。

これにより、審査落ちの原因を特定する手がかりが得られます。

2-1 信用情報機関に登録される情報の種類と期間

個人の信用情報を管理する機関には、主にCIC、JICC、KSCの3つがあります。
ここには、氏名や生年月日などの本人識別情報に加え、ローンやクレジットカードの申込情報、契約内容、利用残高、返済状況などが登録されています。

特に重要なのが、長期延滞や債務整理などの金融事故を示す「異動情報」です。

申込情報は6ヶ月間、契約に関する情報は契約期間中および契約終了後5年以内、異動情報は発生から5年〜7年間登録され続けます。

2-2 信用情報の開示請求手順

自分の信用情報は、スマホからでも簡単に確認できます。
自分の信用情報を確認するには、各信用情報機関に開示請求を行います。

中でもCICやJICCは、スマートフォンやパソコンを使ったインターネット開示に対応しており、郵送や窓口よりも手軽に手続きできます。
CICのインターネット開示は即時で確認できる場合がありますが、JICCのインターネット開示は開示結果の受取までに1~3日程度(土日祝日、年末年始を除く)かかります。

手続きには、本人名義のクレジットカードやデビットカード(JICCの場合、クレジットカードまたはキャリア決済)、本人確認書類、そして連絡用の電話番号とメールアドレスが必要です。
各機関の公式サイトの案内に従い、必要情報を入力すれば、CICでは手数料500円~1,000円程度、JICCでは700円(税込)で報告書を確認できます。

3章 審査通過の確率を上げるためにできる3つの対策

消費者金融の審査に一度落ちたとしても、適切な対策を講じることで次の申し込みで通過する可能性を高めることができます。
やみくもに申し込みを繰り返すのではなく、審査に落ちた原因を分析し、自身の状況を改善することが重要です。

ここでは、審査通過の確率を上げるために、申込前に実践できる具体的な対策を3つ紹介します。

3-1 借入希望額は必要最低限に抑える

借入希望額は、審査の可否を左右する重要な要素の一つです。

希望額が高額であるほど、金融機関が負う貸し倒れリスクも高くなるため、審査のハードルは上がります。
また、総量規制(年収の3分の1までの貸付)に抵触する可能性も高まります。

したがって、申し込みの際は、本当に必要な金額だけを申請することが重要です。

希望額を必要最低限に抑えることで、返済負担が軽いと判断され、返済能力に対する信頼性が増し、審査に通りやすくなる傾向があります。
まずは少額で契約し、利用実績を積んでから増額を検討するのも一つの方法です。

3-2 既存の借入を返済して件数と残高を減らす

すでに他社からの借入がある場合は、できる限り返済を進めて借入件数と残高を減らしておくことが有効な対策です。

借入件数が多いと多重債務者と見なされ、返済管理能力を疑問視される可能性があります。
また、借入残高が多ければ、総量規制の枠が圧迫されているだけでなく、収入に対する返済負担率も高くなり、新たな返済余力がないと判断されます。

完済できる借入が一つでもあるなら、申し込み前に完済して借入件数を減らすことで、信用状況が改善し、審査で有利に働くことが期待できます。

3-3 次の申し込みまで6ヶ月は期間を空ける

短期間に複数の金融機関へ申し込むと「申込ブラック」と見なされ、審査に通りにくくなります。

ローンの申込履歴は、信用情報機関に6ヶ月間記録されるため、一度審査に落ちた場合は、焦って次の申し込みをするのではなく、最低でも6ヶ月は期間を空けることが重要です。
この期間を空けることで、前回の申込情報が信用情報から削除され、審査への悪影響をなくすことができます。

この冷却期間中に、収入を安定させたり、他社借入を減らしたりといった、自身の信用状況を改善するための準備を進めることが賢明です。

4章 借入できない場合に検討すべき方法

大手の消費者金融や銀行のカードローン審査に複数回落ちてしまい、どこからも借りられない状況に陥った場合でも、まだ検討できる選択肢は残されています。
ただし、焦りから危険な業者に手を出さないよう、慎重に行動することが不可欠です。

ここでは、正規のルートで、かつ安全に資金を調達するための最終手段をいくつか紹介します。

消費者金融でお金を借りれないときの対処法について以下の記事で解説しています。

4-1 独自の審査基準を持つ中小消費者金融を検討する

大手消費者金融の審査はシステム化されていることが多いのに対し、中小消費者金融の中には、独自の審査基準を設けているところがあります。
過去の信用情報だけでなく、現在の収入状況や返済意欲などを総合的に判断し、柔軟な審査を行う傾向があります。

そのため、大手で審査に通らなかった人でも融資を受けられる可能性があります。

ただし、利用する際は必ず金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で正規の業者かを確認することが重要です。

金利は大手より高めに設定されている場合が多いため、契約内容はよく確認してください。

4-2 クレジットカードにキャッシング枠があれば利用する

クレジットカードにキャッシング枠が付帯している場合、ATMなどから現金を借り入れることができます。
カード発行時にすでにキャッシング利用の審査が完了しているため、追加の審査なしで利用できることがあります。

ただし、カード申し込み後にキャッシング枠を追加したい場合や、一度減額したキャッシング枠を再度設定したい場合には、別途審査が必要となる場合があります。急な出費で現金が必要になった際には、便利な選択肢となり得ます。

しかし、キャッシングの金利はショッピング利用時の手数料よりも高く、消費者金融と同水準であることが一般的です。
利用可能額や金利はカード会社の会員サイトなどで確認できるため、利用前に必ず確認し、計画的に返済する必要があります。

4-3 公的貸付制度を相談する

消費者金融など民間の金融機関から借入が困難で、生活に困窮している場合は、公的な貸付制度の利用を検討しましょう。

代表的なものに「生活福祉資金貸付制度」があり、低所得者世帯や高齢者世帯などを対象に、生活再建のための資金を低金利または無利子で貸し付けています。
これはセーフティネットとしての役割を担っており、営利目的ではありません。

相談窓口は、お住まいの市区町村にある社会福祉協議会です。
貸付には条件があり、審査や手続きに時間がかかる場合もありますが、返済の相談にも乗ってもらえるため、まずは相談してみる価値があります。

5章 利用してはいけない危険な資金調達方法

審査に通らない状況が続くと、心理的に追い詰められ、「審査なし」「誰でもOK」といった甘い言葉に惹かれてしまうことがあります。
しかし、そうした安易な方法には、人生を破綻させるほどの大きなリスクが潜んでいます。

どのような状況であっても、これから紹介するような違法または不適切な資金調達法には絶対に手を出さないでください。

5-1 SNSなどを利用した個人間融資

TwitterやInstagramなどのSNS上で、「お金貸します」「個人融資」といったハッシュタグを使って行われる個人を装った貸付は、そのほとんどが偽装した闇金業者です。

個人を相手にするため安心だと錯覚しがちですが、実際には法外な高金利を要求されるだけでなく、個人情報を悪用されたり、犯罪行為に加担させられたりする危険性が極めて高いです。

一度関わってしまうと、脅迫的な取り立てや嫌がらせに遭うケースも少なくありません。
安易な気持ちで連絡を取ることは絶対に避けるべきです。

5-2 審査なしをうたう違法な金融業者(闇金)

「審査不要」「ブラックでも即日融資」といった広告を掲げる業者は、国や都道府県に登録していない違法な金融業者、いわゆる闇金です。

正規の貸金業者は必ず審査を行うため、審査がない時点で違法だと判断できます。

闇金から一度でも借りてしまうと、法律を無視した異常な高金利を請求され、返済が滞ると、本人だけでなく家族や勤務先にまで脅迫的な電話や訪問といった悪質な取り立てが行われます。

生活が根底から破壊される危険があるため、絶対に関わってはいけません。

5-3 クレジットカードのショッピング枠現金化

クレジットカードのショッピング枠を使い、換金性の高い商品を購入させ、それを業者が手数料を差し引いて買い取ることで現金を手にする方法です。

一見便利に思えるかもしれませんが、これは多くのクレジットカード会社が規約で禁止している行為です。
発覚した場合、カードの強制解約や利用残額の一括請求を求められるリスクがあります。

また、業者に支払う手数料を考慮すると、実質的な金利は非常に高額になり、結果的に多額の借金を背負うことになります。詐欺などのトラブルに巻き込まれる可能性もあり、非常に危険な行為です。

6章 消費者金融の審査に落ちる原因に関するよくある質問

ここでは、消費者金融の審査に関して、多くの方が抱く疑問について回答します。

Q.審査に落ちた具体的な理由を教えてもらえますか?

金融機関が審査に落ちた具体的な理由を教えてくれることはありません。

審査の基準は各社のノウハウであり、開示する義務がないためです。
通常は「総合的な判断の結果」として通知されるのみです。

そのため、本記事で解説したような一般的な原因から自身の状況を振り返り、原因を推測して改善策を立てる必要があります。

Q.一度審査に落ちたら、同じ会社にはもう申し込めませんか?

再申し込みは可能です。
しかし、審査に落ちた直後に申し込んでも、審査結果が変わる可能性は低いです。

申込情報が信用情報機関に登録されている最低6ヶ月間は期間を空けるのが基本です。

その間に、収入状況の改善や他社借入の返済などを進め、自身の信用状態が良くなってから再度申し込むことを検討してください。

Q.いわゆるブラックリストでも借りられる消費者金融はありますか?

大手消費者金融では極めて困難です。
ただし、一部の中小消費者金融では、過去の信用情報だけでなく現在の返済能力を重視する独自の審査を行うため、融資を受けられる可能性はゼロではありません。

しかし、「ブラックOK」と公然とうたう業者は違法な闇金の可能性が非常に高いため、必ず金融庁の登録業者かを確認してください。

まとめ

消費者金融の審査に通らない場合、年収に対する借入額、信用情報、他社での借入状況など複数の要因が考えられます。

まずは審査に落ちた原因を冷静に自己分析し、借入希望額の見直しや既存の借入の整理といった対策を講じることが、次の借入への道を開きます。
もしどこからも借りられない状況に陥っても、中小消費者金融や公的貸付制度など、安全な選択肢を検討してください。

審査がないことをうたう甘い言葉には、大きなリスクが伴うため、決して手を出してはいけません。

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