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- スマホゲームの課金がやめられない原因
- 課金がやめられない際に起こること
- 課金をやめるためにすべきこと
- 課金が原因となる借金への対処法
スマホゲームの課金は簡単に始められますが、やめるのは一筋縄ではいきません。多くのユーザーがゲームの強化やコレクション欲を満たすために課金を重ね、やがて大きな金額に驚くこともあります。
しかし、課金がエスカレートすると借金に手を出すことも珍しくなく、生活に支障をきたすこともあるでしょう。今回の記事では課金依存の原因と、それによって生じた借金の対処法について解説します。
また、スマホゲームの課金を、コントロールするための方法もご紹介します。課金がやめられなくてお困りのみなさんは、ぜひ参考にしてください。
目次 ▼
1章 スマホゲームの課金がやめられない原因
ソシャゲ(ソーシャルゲーム)などのスマホゲームの課金が、なかなかやめられない主な原因として、次の7つが挙げられます。
- 課金した合計額を把握しにくい
- もっと強くなりたいと思ってしまう
- もっと良いアイテムがほしいと思ってしまう
- 仲間内や大会などで目立ちたい
- 課金をやめるとこれまでの頑張りが無駄になると思ってしまう
- スマホゲームの中にはギャンブル性が高いものが多い
- 課金依存になっている
それぞれの内容を見ていきましょう。
1-1 課金した合計額を把握しにくい
スマホゲームの課金システムは、ユーザーが支払った総額を把握しにくくなっています。これは、多くのゲームがチケットやポイントといった仮想通貨を使用しており、実際にいくら使っているのかが分かりづらいからです。
さらに、クレジットカードやキャリア決済など、直接手元の現金を使わない支払い方法が主流であるため、費用が目に見えにくく、無意識のうちに多額の支出につながることがあります。
この課金システムは、「無償アイテムを集める楽しさ」や「レベルアップの喜び」を追求することで、さらに課金を促進し、ユーザーが自分の支出を見失うよう設計されています。
これらの要素によって、ゲームの中での成功と外の世界での金銭感覚の間にズレが生じ、課金に対する抑制が効かなくなることがあります。
1-2 もっと強くなりたいと思ってしまう
スマホゲームの課金において、「もっと強くなりたい」という思いが強いユーザーは多くいます。この心理は、ほかのプレイヤーとの競争やランキングシステムに触発されることがきっかけです。
プレイヤーは、自分がトップに立つことで認知され、社会的な承認や自己評価の向上を求めます。さらに、負けず嫌いな性格が課金を促進することもあるでしょう。
自分がほかのプレイヤーに勝ちたいという欲求から、課金してでもより強いキャラクターやアイテムを手に入れようとする心理につながります。このような状態がエスカレートすると、プレイヤーは課金を重ねることになるのです。
1-3 もっと良いアイテムがほしいと思ってしまう
スマホゲームにおけるアイテムの課金は、「もっと良いアイテムがほしい」という強い欲求から引き起こされます。ゲーム内で新しいアイテムやキャラクターが登場すると、プレイヤーはこれらを手に入れるために課金へと動かされがちです。
この行動は、ゲーム進行をスムーズにしたり、ゲーム内での優位性を確保したりするために生まれます。また、ほかのプレイヤーとの比較や、ソーシャルメディアでの自慢話が、課金行動を加速させることもあるでしょう。
特に限定アイテムや強力なキャラクターは、プレイヤーにとって魅力的なターゲットとなり、それらを手に入れるためには課金が必要とされる場合が多いです。
1-4 仲間内や大会などで目立ちたい
スマホゲームにおける課金行動は、しばしばプレイヤー間の競争心を刺激することで目立ちたいという欲求を満たすために行われます。
とりわけ、マルチプレイヤーや競技的なゲームでは、ほかのプレイヤーと比較して自分がどれだけ優れているかを示すために、レアアイテムや強力なキャラクターが必要になります。
このため、課金によってこれらを入手することで、ゲーム内での地位や評価を高めようとするプレイヤーが存在するわけです。
また、課金をすることで得られる特別なアバターやスキンを通じて、個性を表現し、社交的な場や大会で注目を集めることも一因といえるでしょう。
たとえば、「荒野行動」のようなゲームでは、コミュニティ機能を通じて人間関係が形成され、そこでの評価が課金行動を促す要素となっています。
さらに、ライブ配信アプリ「REALITY」のように、課金パーツを使ったアバターのカスタマイズが可能であり、これによりほかのユーザーと差をつけ、注目を集めることが可能です。この種のカスタマイズは、視聴者からの注目を集めやすくするため、特に配信者にとって重要な要素です。
1-5 課金をやめるとこれまでの頑張りが無駄になると思ってしまう
スマホゲームにおいて課金をやめようとする際、多くのプレイヤーが直面する心理的な障壁のひとつが「沈没コストの誤謬」です。これは、すでに投資した時間や資源が無駄になることを恐れ、さらなる投資を正当化する心理現象を指します。
特に、課金によって獲得したアイテムやキャラクターに多くの時間とお金を費やしているプレイヤーは、それらを失うことに大きな抵抗を感じます。
ゲーム内で築き上げた地位や進行状況を維持するためには、継続的な課金がしばしば必要とされることが多く、これが課金行動の継続につながります。また、仲間内での競争や社会的な評価が、課金を促す動機となることもあるでしょう。
これらのプレッシャーにより、一度課金を始めると、それをやめることが困難になることがあります。
1-6 スマホゲームの中にはギャンブル性が高いものが多い
スマホゲームの課金システムには、「ガチャ」が広く採用されています。このガチャシステムはランダムなアイテムを提供し、希少なアイテムを獲得するチャンスをプレイヤーに与えることで、ゲーム内での支出を促進します。
ガチャの魅力は、ゲーム内の通貨または実際のお金を使用して「開ける」ことにありますが、何が出るかは完全にランダムです。このランダム性が、ギャンブルに通じる刺激と興奮をプレイヤーに提供し、依存性を高める要因となっています。
特に、コンプガチャのような形式では、すべてのアイテムを集めることで希少アイテムを得られる仕組みが設けられており、プレイヤーがさらに多く課金する動機付けになっています。
このようなガチャは、高いギャンブル性があると指摘され、かつて規制の対象になったことがあるほどです。
なお、ギャンブル依存症と借金の関係性については、以下の記事でくわしく取り上げています。
ぜひ、そちらも参考にご覧ください。
1-7 課金依存になっている
スマホゲームにおける課金システムは多くのプレイヤーを課金依存状態に陥らせるリスクがあります。これらのゲームはしばしば、魅力的な報酬やレアアイテムを獲得するチャンスを提供することで、ユーザーに課金を促します。
また、課金によって得られるゲーム内の進行やステータス向上が、プレイヤーに満足感を与えることも課金依存を深める要因のひとつです。時間をかけて自然に進行するよりも、すぐに結果を得られることから、短期間で高額な出費につながることも少なくありません。
これは特に、若年層のユーザーにとって大きな問題となっており、社会的な懸念事項としても認識されています。ゲーム開発者や運営者は、ユーザーの健康を考慮したゲームデザインを心がける必要があるでしょう。
課金依存などから借金問題を抱えて、自力返済が難しくなりお困りのみなさんは、新たに借入をしないで解決する方法を検討しましょう。
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2章 スマホゲームの課金がやめられない場合に起きること
スマホゲームの課金がやめられない状態が続くと、次の4つのことが起こってきます。
- 収入以上の課金をしてしまい借金をしてしまう
- パートナー・友人との関係が悪化する
- 生活が破綻する
- 犯罪に巻き込まれるリスクがある
個別に見ていきましょう。
2-1 収入以上の課金をしてしまい借金をしてしまう
スマートフォンゲームの課金は、場合によっては月に数千円から数万円以上に及ぶことがあります。特に日本では、スマホアプリの課金額が世界でもトップクラスであることが指摘されています。
過剰な課金は経済的な困難を引き起こす可能性が高く、個人の生活を脅かすリスクを持っています。実際に、多額の借金に苦しむ事例も少なくありません。
このような状況に陥ると、仮にそのための借金がかさんで返済不能になり、自己破産をしようとしても、免責不許可事由として扱われることもありえます。
個人の自己破産における目的は、裁判所の判断ですべての債務を免除してもらう「免責(許可)」です。「免責不許可事由」とは、裁判所が免責を認めない事情のことです。
ギャンブルなどの浪費はこの免責不許可事由に該当するので、スマホゲームの課金による借金も、同様に判断される可能性があります。ただし、裁量免責の可能性もあるので、必ずしも自己破産ができないわけではありません。
なお、自己破産の免責不許可事由に該当する要件の詳細と対処法については、以下の記事でくわしく取り上げています。
ぜひ、そちらも参考にご覧ください。
2-2 パートナー・友人との関係が悪化する
過度な課金は、人間関係にも影響を及ぼすことがあります。金銭的なストレスが増大すると、それが家族や友人との関係悪化につながることが多いです。
特に、家庭内での課金問題においては、未成年者が親の同意なしに行った課金を取消しできない場合が多く、返金が認められにくいのが現状です。このような状況は、家族間の信頼を損ねる要因となりえます。
2-3 生活が破綻する
スマホゲームへの過度な課金が生活を破綻させるのは、ゲーム内でのアップグレードやレアアイテムの獲得が、生きていく上で必要な支出より優先されるからです。
日本ではスマホゲーム市場が大きく、多くのユーザーが高額な課金を繰り返しています。特に、人気のあるゲームでは、ガチャや特別イベントへの参加に多額の課金が必要になることが多く、それによって金銭的な負担が増加するのです。
課金を繰り返すことで、一時的にゲーム内での成功や満足感を得られます。それが依存症を助長し、結果として生活費を割いてまで課金する状況に、陥りやすくなりがちです。
これは、家賃や食費などの必要経費を削ってまで課金することにつながり、最終的には支払い遅延やさらなる借金を呼ぶことも珍しくありません。このような状況は、精神的なストレスも大きく、家族や職場での人間関係にも悪影響を及ぼすことがあります。
2-4 犯罪に巻き込まれるリスクがある
スマホゲームの課金により金銭的な困窮に陥った際、ユーザーは犯罪に巻き込まれるリスクがあります。場合によっては、課金を続けるために不正な手段を取ってしまうケースもあるかもしれません。
ゲーム内でのアイテムや通貨を不正に取得、販売する行為は、サイバー犯罪と見なされることがあり、刑事罰の対象になることもあるでしょう。また、ゲームのアカウント情報を盗んで利用する、アカウントハッキングも問題となっています。
これらの犯罪は、個人だけでなく、ゲームを提供する企業にとっても大きな損害となりえます。したがって、課金を理由に犯罪に巻き込まれる可能性があるため、課金行為は慎重に行う必要があります。
3章 スマホゲームの課金をやめたいときにすべきこと
スマホゲームの課金をやめてしまいたいときに、ユーザーがすべきことは、主に次の9つです。
- 課金額に上限をかける
- 課金方法をクレジットカードからプリペイド決済にする
- 無課金ユーザーになることを公表する
- スマホゲームをアンインストールする
- 日常生活に楽しみ・刺激を作る
- 今まで課金してきた金額を計算してみる
- ゲーム依存症の治療に取り組む
- スマホをガラケーに変える
- スマホに利用制限をかける
ひとつずつ見ていきましょう。
3-1 課金額に上限をかける
スマートフォンの課金において上限を設定することは、課金依存を防ぐ有効な手段です。たとえば、ソフトバンクやauなどのキャリア決済では、利用者が自由に課金限度額を設定できます。
ソフトバンクでは、成人の場合は最大10万円まで、未成年の場合は最大2万円までという制限が設定されています。それによって使いすぎを防止し、家計の安全を保てます。
また、Google Play ギフトカードを使用する方法もあります。これは事前にチャージした金額の範囲内でのみ利用できるため、課金の上限を事前に決めておくことが可能です。
ギフトカードはバリアブルカードとして、500円から50,000円まで自由に設定できるため、自分の支出管理に合わせて利用できます。
3-2 課金方法をクレジットカードからプリペイド決済にする
クレジットカードの使用を避け、プリペイド決済に切り替えることも課金を控えるためのひとつの方法です。プリペイドカードやギフトカードを使用すると、事前に決めた金額のみを消費するため、意図しない過剰な支出を防ぐことができます。
Google Playギフトカードを例に取ると、これを利用することで、課金のたびに決済を意識しやすくなり、財布の紐を固く保つ助けになります。
プリペイド方式では、消費者が事前に支払うことで、その範囲内でのみ商品やサービスを利用できるため、予算管理がしやすくなります。特にゲーム内での課金においては、使い過ぎ防止の観点からも推奨される選択肢です。
3-3 無課金ユーザーになることを公表する
無課金ユーザーになると公表することは、自己管理を強化し、周囲からのサポートを得る効果的な方法です。この公表は、ソーシャルメディアやゲーム内のコミュニティを通じて行うことが一般的です。
自己公開することで、ほかのプレイヤーからのアドバイスや励ましを受けることができます。また、無課金で遊ぶことを選択することは、金銭的なリスクを避けるだけでなく、ゲームの楽しみ方を再評価する良い機会となるでしょう。
この決断を公表することにより、ほかのユーザーも無課金でのプレイを検討するかもしれません。公表は、自己のコミットメントを明確にし、それを守るためのひとつの方法として機能します。
その結果、ゲーム内での支出を抑えることにつながり、より健康的なゲーム生活を送るためのステップとなるでしょう。
3-4 スマホゲームをアンインストールする
スマホゲームのアンインストールは、ゲーム依存からの脱却に役立つでしょう。アンインストールは、アプリを長押しして「削除」や「アンインストール」を選ぶだけの簡単な操作で行えます。
特に、ホーム画面から直接アンインストールする方法が便利で、一度に複数のアプリを選択して削除することも可能です。
Google Play ストアからは、不要なアプリを一括でアンインストールする機能も提供されています。それによって、スマホの使用をより意識的に管理し、必要なアプリのみを残すことができます。
アンインストール後は、そのアプリに関連する通知や誘惑がなくなるため、ゲームへの時間投資を減らすことが可能になります。
さらに、アプリの削除はデバイスのストレージを空け、そのほかの用途に活用できるようになるため、スマホのパフォーマンス向上にも役立つでしょう。
3-5 日常生活に楽しみ・刺激を作る
日常生活に楽しみや刺激を取り入れることは、精神的な満足感を高めるために重要です。新しい趣味を始めることは、日々の生活に新たな刺激を与えることができます。
たとえば、料理やガーデニング、写真撮影など、自分の興味に合った活動を見つけることも可能です。スポーツやエクササイズは、身体的な活動を通じてストレスを解消し、気分を向上させる効果があります。
地元のイベントやコミュニティに参加することで、社交的な環境で新しい人々と出会う機会が増え、生活に活気を与えられるでしょう。また、旅行やアウトドア活動は、新しい環境や文化に触れることで、心をリフレッシュさせる効果があります。
趣味を通じて得た経験は、自己成長にもつながります。日々の小さな達成感は、自信を育み、人生に対する前向きな姿勢を支える源になるでしょう。
このように、多様な活動を通じて日常生活に楽しみを見出すことは、精神的なバランスを保ち、豊かな人生を送るためのポイントとなります。
3-6 今まで課金してきた金額を計算してみる
スマホゲームの課金額を把握することは、金銭管理において非常に重要です。課金した総額を計算することで、自己の消費行動を客観的に評価できます。
これは、無駄遣いを防ぐだけでなく、懐の状況を整理し、将来の計画を立てるのに役立ちます。また、自分がゲームにどれだけのお金を使っているかを知ることは、課金依存から脱却する第一歩となることもあるでしょう。
課金履歴は、ゲーム内の購入履歴やクレジットカードの明細から確認できます。この情報をもとに、月ごとや年ごとの支出をリストアップし、その傾向を分析しましょう。
この分析によって、自分の支出パターンを理解し、必要があれば予算を見直すことができます。経済的な自立を支援するためにも、定期的にこのような確認を行うことが賢明です。
3-7 ゲーム依存症の治療に取り組む
ゲーム依存症の治療には、専門家による支援が不必要です。初めに、依存症専門のカウンセラーや心理療法士とのカウンセリングを受けることが推奨されます。カウンセリングでは、依存症の根底にある原因やトリガーを理解し、対処する方法が学べるでしょう。
また、治療プログラムには、行動療法や認知行動療法など、さまざまなアプローチが含まれています。これらの療法は、依存行動を変え、健康的なライフスタイルを促進するのに寄与するものです。
自助グループやオンラインサポートグループの利用も有効で、同じ悩みを持つほかの人々と経験を共有し、相互支援を受けることができます。家族も治療プロセスに積極的に関与することが望ましいです。
家族が理解と支援を提供することで、回復の過程がスムーズに進むケースが多く見られます。環境の変化を含め、生活習慣の見直しも重要です。
3-8 スマホをガラケーに変える
スマートフォンからガラケーへの切り替えは、ゲームをしなくなるだけでなく、デジタルデトックスができるなどのメリットももたらします。
また、ガラケーへの切り替えには、通信費の節約も大きな利点です。ガラケーのプランはスマホと比べて月額料金が低く設定されており、長期間にわたる費用削減が見込めます。
加えて、スマホと比較してガラケーは基本的な通話やメール機能に特化しているため、日々の生活で必要十分な機能を低コストで提供します。
ほかにも、ガラケーに戻すことでスマホにかけていた時間を減らし、集中力を高めるなど、精神的なメリットも期待できます。ちなみに、子供への影響を考え、親自身が率先して、デジタルデバイスの使用を制限するケースもあります。
乗り換え手続自体は、キャリアショップでの相談やオンライン手続を通じて比較的簡単に行えます。必要なのはMNP予約番号の取得と、新しいプランへの申し込みです。
順序としては、現在のキャリアでMNP予約番号を取得後、新しいキャリアでの契約手続を行います
3-9 スマホに利用制限をかける
スマホの使用を制限することは、デジタルデバイス依存を減らし、日々の生活の質を向上させるために効果的です。具体的な方法として、アプリの使用時間の制限や、特定の時間帯にスマホを使用できないようにする設定があります。
それによって、就寝前のスマホ使用を避け、睡眠の質を向上させることが可能です。
また、スマホの「フォーカスモード」や「勉強モード」といった機能を利用することで、必要な時にだけ通知を受け取る設定が可能です。これは、仕事や学習に集中する際に特に有効です。
4章 課金が原因で借金をしたときの対処法
課金が原因で借金をして苦しくなっている際の対処法としては、主に次の3つです。
- 借金総額を把握する
- 自分の収支を把握する
- 自力返済が難しいなら司法書士・弁護士に債務整理について相談する
くわしく見ていきましょう。
4-1 借金総額を把握する
借金返済計画を立てるために、借金総額を把握する最初のステップとして、すべての借入先からの詳細な信用情報を集めることが重要です。正確に調べるためには、信用情報機関に開示請求する方法があります。
信用情報機関にはCIC、JICC、KSC(全国銀行個人信用情報センター)などがあります。調べられる業態(機関の会員)は、CICが信販会社・クレジットカード会社、JICCが消費者金融、KSCが銀行や信用金庫などの金融機関です。
信用情報の請求方法や費用などについては、以下の記事でわかりやすく解説しているので、併せて参考にご覧ください。
4-2 自分の収支を把握する
借金返済計画を立てるためには、自分の収支を正確に把握することが不可欠です。まず、月々の収入と支出を詳細に記録し、固定費や変動費を明確に分けて管理することが推奨されます。
収入と支出のバランスを知ることで、毎月いくらを借金返済に充てることができるかを計算できます。これには、家計簿アプリやオンラインツールを活用すると便利です。また、不必要な支出を削減し、返済に回せる額を増やすことも重要です。
なお、借金を早く返すコツや、なかなか返せない場合の対処法については、以下の記事で特集しています。
そちらも、ぜひ参考にしてください。
4-3 自力返済が難しいなら司法書士・弁護士に債務整理について相談する
スマホゲームでの過度な課金が原因で借金が膨れ上がると、多くの場合、自己破産を含む債務整理が必要になることがあります。
自己破産は、借金を法的に免除してもらう手続ですが、ゲーム課金による借金は「浪費」に分類されるため、免責が許可されないこともあるでしょう。しかし、個別の事情によっては、裁量免責が認められる場合もあります。
これには、過去のゲーム課金に関する行動や、改善への取り組みなどが考慮されます。
自己破産以外にも、「任意整理」という方法があります。これは、債務者が直接または弁護士・司法書士を介して、債権者と交渉し、返済条件を見直す手続です。
借入金額がそれほど大きくない場合や、返済期間を延長して負担を減らすことができる場合に適しています。
ほかには個人再生があります。経済的に困窮し、借金の返済が困難になった個人が、裁判所の手続きを通じて借金を減額し、新たに返済計画を立てることができる法的な制度です。
個人再生の目的は、借金に苦しむ個人が経済的な再スタートを切るための支援を提供することにあります。具体的には、裁判所が個人の資産や収入状況を審査し、一定の条件のもとで借金を圧縮(一部免除)し、3〜5年の間で返済を完了させる計画を承認します。
個人再生を利用することで、多くの場合、住宅ローンを除く借金の総額を大幅に減少させることが可能です。
専門家に相談して債務整理を行うことには、自ら金融ブラックになることで、強制的にもうそれ以上借金をできないようにする意味合いがあります。
スマホゲームの過度な課金で、大きな借金を抱えてしまった場合、迅速に法的なアドバイスを求めることが重要です。
裁判所の手続の複雑さや、個々の事情に応じた適切な債務整理の方法を選択するため、債務整理の専門家である司法書士に相談するのが最善策です。
スマホゲームの過度な課金による借金を繰り返し、返済が厳しい状況になったのであれば、ぜひグリーン司法書士法人にお気軽にご相談ください。
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まとめ
スマホゲームの課金は、一見すると無害な娯楽の一環ですが、過度になると多大な問題を引き起こす原因となります。課金をやめられない主な理由は、強くなりたい欲求や欲しいアイテムを手に入れたいという心理によるものです。
課金がエスカレートすると、借金をしてしまうリスクも高まり、最悪の場合は生活が破綻することもあります。課金をコントロールする方法としては、アンインストールや課金に上限を設けることが効果的です。
また、課金で生じた借金には債務整理という選択肢があり、これによって借金を減額することも可能です。しかし、これらの対策には自己の強い意志が必要であり、場合によっては専門家の助けを借りることが賢明です。
スマホゲームの課金をしすぎて借金問題を抱え、自力返済が難しくなったのであれば、ぜひグリーン司法書士法人にお気軽にご相談ください。
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