【自己破産】同居人に内緒で自己破産したケース

依頼前の状況

※ご相談者様の特定を防ぐために、内容を若干変更しております。

昔は香川県に住んでおり、子のいる大阪を往復していた。
その交通費が嵩み、借入を開始。

しばらくして大阪へ転居し、母と同居しはじめた。

依頼者はC型肝炎、母は胃がんを患っており、母の病気が再発したことで、依頼者が２人分の生活費を工面しつつ看病もしなければならない状況となり、とても耐えきれずに借入が増えていった。 依頼者も肝炎が悪化したのに加えてヘルニアも発症し、かつ高齢のため仕事ができなくなってしまった。

依頼内容・対応と結果

方針は自己破産に決まったが、同居の母にこれ以上の心配をかけたくないと、母に内緒で手続きをしたいとのご希望であった。

通常ならば同居人の協力が必要な場面も出てくるものの、今回のケースでは母は高齢で無職、病気療養中のため、特に母から出してもらう資料はないだろうと判断し、確約はできないが最大限の努力はするという形で受任。

母が光熱費の支払を負担していたが、母の関与はそこだけだったので、これについて裁判所に丁寧に説明して申立てを進めたところ、特に母から資料を出すようにとの指示が来ることもなく、免責決定を得ることができた。

特記事項

同居人などに手続きを秘密にしたいという依頼者は非常に多い。
もちろん最大限の協力はするが、特に破産や再生の場合は家族等の協力が不可欠になる部分が出ることがある。

今回のケースは幸いにもそういった場面は出なかったが、債務整理においては周囲の人の協力を得ることが非常に重要になることがある。

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