【無料DL付】エンディングノートとは?書くべき10個と注意点

【無料DL付】エンディングノートとは?書くべき10個と注意点
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司法書士山田 愼一

 監修者:山田 愼一

この記事を読む およそ時間: 12
 この記事を読んでわかること

  • エンディングノートとは何か
  • エンディングノートを作成すべき理由
  • エンディングノートに書くべきこと

エンディングノートを作成すれば人生の最期について考える機会にもなりますし、必要な情報をまとめておくことによって、遺された家族の負担も減らせます。
ただし、エンディングノートには法的拘束力がないので、自分が特定の人物に遺産を受け継いでほしい場合や希望の相続を実現したいのであれば遺言書も作成しておくのがおすすめです。

本記事では、エンディングノートに書いておきたいことや作成後にしておきたいことを解説していきます。
また、記事内では無料でダウンロードできるエンディングノートもご用意しております。
相続を専門とする司法書士法人ならではの内容となっていますので、ぜひお気軽にご利用ください。

なお、終活については、下記の記事でも詳しく紹介しています。

終活とは?お墓の準備や老後資金対策などやっておきたいこと【まとめ】

目次

1章 エンディングノートとは

エンディングノート例

エンディングノートとは、自分が亡くなるときに備えて、必要な情報や自分の想いを書いておくノートです。
遺言書と異なり、エンディングノートには決まった形式はなく、法的拘束力もありません。

そのため、お手持ちのノートを使ってエンディングノートを作成しても良いですし、書店や文房具店でエンディングノートを購入して作成するのも良いでしょう。
グリーン司法書士法人でも、無料でダウンロードできるエンディングノートを準備していますので、お気軽にご利用くださいませ。

1-1 エンディングノートと遺言書の違い

エンディングノートと遺言書の違いは、法的拘束力があるかどうかです。
エンディングノートにも相続についての希望を書くことはできますが、法的拘束力はありません。

したがって、遺族がエンディングノートに書かれている内容に従わずに遺産分割を行う可能性も十分に考えられます。
希望の人物に遺産を相続してもらいたいと考えている場合や相続トラブルを回避したいのであれば、遺言書を作成しておくのが良いでしょう。

一方で、遺言書が法的拘束力を持つのはあくまでも死後に関する内容のみです。
また、法的拘束力を持たせられる内容も遺産相続や子供の認知など法律によって決められています。

エンディングノートは法的拘束力はない一方で、介護や終末期医療に関する希望など自分が生きている間に関することも記載できる点が特徴といえるでしょう。

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2章 エンディングノートを作成すべき理由

まずはエンディングノートを作成すべき理由を7つ紹介していきます。

  1. 家族(遺族)の負担を軽減できる
  2. 人生の最期の希望を家族に伝えられる
  3. 葬儀に関する自分の希望を伝えられる
  4. これまでの人生を振り返り整理できる
  5. 家族に感謝の気持ちを伝えられる
  6. 円滑に相続手続きしてもらえる
  7. 自分の経済状況や老後費用を確認できる

それぞれ詳しく解説していきます。

2-1 家族(遺族)の負担を軽減できる

エンディングノートを作成し、必要な情報をまとめておけば、遺された家族の負担を軽減できます。
人が亡くなったときには、葬儀の準備や相続手続き、相続した土地の名義変更など様々な手続きが必要です。

遺された家族の手間や負担を少しでも減らすためにも、葬儀や相続、自分の財産に関する情報をまとめておくのがおすすめです。

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2-2 人生の最期の希望を家族に伝えられる

エンディングノートを作成すれば、人生の最期の希望を家族に伝えやすくなります。
例えば、エンディングノートに介護や延命治療に関する希望を記載しておけば、家族が医師や病院に希望を伝えやすいです。
亡くなる直前まで意識がはっきりしている場合はエンディングノートがなくても希望を伝えられますが、体調を崩し入院し、自分の希望を思うように伝えられなくなる可能性もあるでしょう。
身体は元気な状態でも認知症になってしまい、判断能力を失ってしまう恐れもあります。

家族間で延命治療に関する希望が異なり揉めてしまうケースも回避できますし、遺される家族が延命治療について決定しなくても済むので心理的な負担も減らしてあげられます。

2-3 葬儀に関する自分の希望を伝えられる

エンディングノートには自分が亡くなった後の葬儀に関する希望も記せます。
葬儀の準備は、亡くなってすぐに行わなければならず、遺された家族の負担も大きくなりやすいです。
例えば以下の情報をエンディングノートに記すだけでも、遺された家族への負担を減らせます。

  • 葬儀に誰を呼んでほしいのか
  • 葬儀に呼んでほしい人物の連絡先
  • 葬儀の規模や予算
  • 依頼したい葬儀会社
  • 遺影に使用してほしい写真

また近年では、終活のひとつとして葬儀の準備を生前のうちに行っておく方も増えつつあります。
生前のうちにご自身で葬儀会社などを選んでいるのであれば、葬儀会社の連絡先などの情報もまとめておくと良いでしょう。

2-4 これまでの人生を振り返り整理できる

エンディングノートで、これまでの過去を振り返り、これからの希望を書いていけば、自分の人生を整理できます。
エンディングノートの作成を通じて、残りの人生をどうやって過ごしたいのか、何を大切にしていきたいのかを考えられるようになるはずです。

2-5 家族に感謝の気持ちを伝えられる

エンディングノートには、家族への想いも記せるので、遺された家族に感謝の気持ちを伝えるのにも向いています。
エンディングノートには決まった形式がないので、家族の一人ひとりに手紙のようなメッセージを記すことも可能です。

2-6 円滑に相続手続き

エンディングノートに自分が遺す財産に関する情報をまとめておけば、遺された家族の相続手続きの手間を減らせます。
例えば以下の情報を記入しておくと、家族が遺産について把握しやすいです。

  • 所有している銀行口座に関する情報
  • 所有している不動産に関する情報
  • 生命保険や医療保険に関する情報
  • その他の財産に関する情報(車、ゴルフ会員権、貴金属、骨董品など)

ただし、エンディングノートは遺言書と異なり、法的拘束力は持ちません。
そのため、エンディングノートに財産を相続させたい人物を記載しておいても、その通りに相続が行われる保証はありません。

自分の希望通りの相続を行ってほしいのであれば、遺言書の作成や生前贈与をおすすめいたします。
遺言書の作成や生前贈与に関しては、相続に関する専門知識が必要なので、司法書士や弁護士への相談もご検討ください。

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2-7 自分の経済状況や老後費用を確認できる

エンディングノートを書く際に、自分の資産の種類や金額について調べることで、自分の現在の経済状況や老後費用をいくら用意できているかも確認できます。
老後費用がいくら必要かは、自分がどんな老後を過ごしたいかにもよりますが、独身者であれば1,000万円以上は必要になるといわれています。

他にも、自分の老後資金では、自分が希望していた介護や老後の過ごし方は実現できないことがわかるケースもあるでしょう。
いざ介護が必要になったときに、介護費用で困らずにすむように、エンディングノートを書く際に老後費用はいくらあるのか、どんな老後の過ごし方ができるのかを調べておくのもおすすめです。

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3章 エンディングノートに書いておくこと10個

続いてエンディングノートに書いておきたい内容について、解説していきます。
エンディングノートに書くべき内容は、主に以下の10個です。

  1. 自分自身のこと
  2. SNSなどのデジタル情報
  3. 家族へのメッセージやこれまでの感謝
  4. 家族に関する情報や家系図
  5. 友人や親戚の連絡先
  6. ペットのこと
  7. 介護の延命治療などの希望
  8. 葬儀の希望
  9. 遺言書や相続に関すること
  10. 保有している財産

それぞれ詳しく解説していきます。

3-1 自分自身のこと

自分自身の基本情報を書いておくと、急に自分が倒れることになっても、家族が必要な情報を集めやすくなります。
具体的には、以下の情報を記載しておくと良いでしょう。

  • 本籍地
  • 出生地
  • これまでの経歴
  • 生年月日
  • 血液型
  • 所有資格や免許

なおマイナンバーや健康保険証番号、基礎年金番号などを記しておくのは、家族への負担を減らせる一方で、個人情報流出の恐れがあります。
個人情報を記載してあるエンディングノートの取り扱いには、十分にご注意ください。

また好きな言葉や好きな本、映画などの情報も記しておくと、自分自身でこれまでの人生や価値観を振り返る際にも役立ちます。

3-2 SNSなどのデジタル情報

SNSや各種サイトのログイン情報などのデジタル情報に関しても、エンディングノートに記録しておくと安心です。
SNSなどは、家族がIDやパスワードを把握しておかないとアカウントが永久に残ってしまいます。

他にも、携帯電話のロックを遺族が解除できないと、メールを確認できない、ネット銀行やネット証券にログインできないなどの問題も発生する恐れがあります。

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3-3 家族へのメッセージやこれまでの感謝

遺された家族へのメッセージを記載しておけば、自分の気持ちやこれまでの感謝を伝えやすくなります。
これまでの思い出を振り返り、記しておくのも良いでしょう。

3-4 家族に関する情報や家系図

家族に関するメッセージだけでなく、生年月日や続柄も記載しておくと、相続手続きを遺族が進めやすくなります。
また、家系図を作成しておくと人生の振り返りもしやすくなりますし、遺された家族も相続手続きに使用する戸籍謄本などを集めやすくなるのでおすすめです。

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3-5 友人や親戚の連絡先

自分に何かあったときに知らせてほしい友人や親戚がいるのであれば、連絡先や自分との関係性をエンディングノートに記載しておきましょう。
連絡先リストを作成するときには、以下のように連絡するタイミングも合わせて記載しておくと、遺された家族の負担を減らせます。

  • 自分に何かあったときにすぐに知らせてほしい人
  • 自分の葬儀がすんだ後に挨拶状を送ってほしい人

3-6 ペットのこと

家族や友人など大切にしている人に加えて、家族の一員であるペットの今後についても希望を書いておきましょう。

  • ペットを誰に引き取ってもらうか
  • ペットの性格
  • 食べ物の好き嫌い
  • 病歴やかかりつけの病院

上記を記録しておくと安心ですし、これからお世話する人の負担も減らせます。

3-7 介護や延命治療などの希望

自分に何かあったときのために、エンディングノートに介護や延命治療に関する希望や必要情報を記入しておくと安心です。
具体的には、以下の情報を記しておくのが良いでしょう。

  • 介護をお願いしたい人
  • 介護をしてもらう場所
  • 介護費用の有無
  • 財産の管理方法
  • かかりつけの病院
  • 病名や病状の告知に関する希望
  • 延命治療に関する希望
  • 最期を迎える場所の希望
  • 臓器提供に関する希望

全てを一度に記入する必要はないので、記入できそうなところから埋めていきましょう。
エンディングノートの作成を機に、自分の最期について考えてみるのもおすすめです。

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3-8 葬儀の希望

自分が亡くなった後の葬儀に関する希望も、エンディングノートに記しておくと家族の負担を減らせます。
葬儀の準備は亡くなってすぐに行う必要があり、手続きに関する手間だけでなく心理的な負担も大きいものになります。
具体的には、以下の情報を記しておくと、家族も葬儀に関する決定や準備をしやすくなるでしょう。

  • 希望する葬儀の種類
  • 希望する葬儀社
  • 戒名の有無や希望
  • 式場に関する希望
  • 喪主を依頼したい人物
  • 遺影に使用したい写真
  • 祭壇や演出に関する希望
  • 挨拶や弔辞に関する希望

終活として、すでに遺影の事前撮影や葬儀社との打ち合わせを進めている場合には、担当者や葬儀会社の連絡先なども記載しておきましょう。

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3-9 遺言書や相続に関すること

遺言書を作成しているのであれば、遺言書の保管場所や種類についても記載しておくと安心です。
具体的には、以下の情報を記しておくのがおすすめです。

  • 遺言書の種類や保管場所
  • 特定の人物に遺したい財産
  • 処分してほしい財産

ただし、エンディングノートには法的拘束力がないので、財産の処分方法を記載したとしても、その通りに実行されるとは限りません。
自分の希望通り財産を受け継いでほしいのであれば、遺言書の作成や生前贈与を行うのがおすすめです。
遺言書の作成や生前贈与に関しては、相続に詳しい司法書士や弁護士への相談もご検討ください。

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3-10 保有している財産

相続手続きや相続税の計算を行う際には、遺産を全て評価し、誰がどの財産を相続するか相続人全員で話し合う必要があります。
エンディングノートに遺産に関する情報をまとめておけば、遺された家族が相続財産を把握しやすくなります。

具体的には、以下の情報をまとめておきましょう。

  • 現金や預貯金の保管場所や残高
  • 株式や有価証券の保管場所や残高
  • 生命保険などの保険証券の保管場所や金額
  • 不動産の種類や所在地
  • その他、美術品や貴金属などの品名や保管場所

預貯金などは、残高が日々変動するのでエンディングノートに書きにくいと感じる方もいるかもしれません。
その場合には、以下を意識してエンディングノートに記入してみてください。

  • 記入時点の保有財産を記録しておくだけでも問題ない
  • 預金残高が合わなくなるのが嫌であれば、残高は記入しなくて良い
  • エンディングノートの目的は相続財産の目安を相続人に伝えること

預金残高などは生活をしていく中で、当然減ってしまうものです。
そのためエンディングノートに記載したものの口座残高がなくなってしまった、減ってしまったというケースは多いです。
また、口座情報だけでもエンディングノートに記録しておけば、遺された家族は記された情報を頼りに口座残高を確認できます。

口座残高の情報を確認しやすいように、通帳や印鑑の保管場所についても記録しておきましょう。


4章 エンディングノートを書くコツ

エンディングノートを作成しようとしたものの、記載項目が多く上手く書けなかったとお悩みになる方もいるのではないでしょうか。
エンディングノートを書くコツを3つ紹介していきます。

  1. 書けそうな項目から書く
  2. 現時点で書けない内容があっても気にしない
  3. 家族に相談してみる

それぞれ詳しく解説していきます。

4-1 書けそうな項目から書く

エンディングノートは一度に完成させる必要はないので、まずは自分が書けそうな項目から記入していきましょう。
例えばエンディングノートの中でも、これまでの経歴は自分の人生を振り返ればよいので、比較的記入がしやすいです。
その一方で介護や延命治療に関する希望は、今まで人生の最期について考えた機会がなければ、すぐに希望を書くのはむずかしいでしょう。

「エンディングノートの作成によって、人生の最期について考える良い機会となった」と考えて、後日に記入するのでも問題ありません。
また未完成であっても、エンディングノートに情報が記載されているだけでも遺族は助かるはずです。

4-2 現時点で書けない内容があっても気にしない

エンディングノートを作成するタイミングによっては、現時点でどうしても埋められない項目もあるでしょう。
現時点で埋められない項目については、気にしすぎる必要はなく、埋められるタイミングで埋めていきましょう。
年齢が上がり、人生の最期が少しずつはっきりとしていく中で、埋められるようになる項目や内容もあるはずです。

4-3 家族に相談してみる

「自分一人の希望では決められない」「遺された家族の役に立つエンディングノートを作成したい」と考えるのであれば、作成時に家族に相談してみるのもおすすめです。
家族に相談すれば、家族が求める情報や優先的に記入すべき項目もはっきりします。

例えば、遺される家族によっては延命治療の希望を記載してほしいと感じる方もいますし、法要やお墓の管理方法についてまとめてほしいと考える方もいるはずです。


5章 エンディングノートを作成する際の注意点

エンディングノートは一度作成して完了ではなく、作成後もいくつかしておきたいことがあります。
エンディングノートを書いた後にすべきことは、主に以下の3つです。

  1. エンディングノートに法的拘束力はない
  2. 家族と書いた内容を共有しておく
  3. 家族にエンディングノートの保管場所を伝えておく
  4. 悪用や紛失に備えて暗証番号やパスワードは記載しない
  5. 記載内容に変更があれば更新していく

それぞれ詳しく解説していきます。

5-1 エンディングノートに法的拘束力はない

エンディングノートは、遺される家族に対して自分の気持ちを伝える、自分に関する情報を整理したいときには効果的です。
その一方で、エンディングノートは遺言書と異なり、法的拘束力はありません。
自分の希望する遺産分割を実現したいと考え、法的拘束力のある文書を作成したいのであれば、遺言書を作成しましょう。

また、遺言書を作成し遺産分割方法を指定しておけば、遺された家族は遺産分割協議をしなくてすみます。
遺産分割協議とは、誰がどの財産をどれくらい相続するかを決める話し合いで相続人全員で行わなければなりません。
遺言書を作成しておけば、遺産分割協議をしないで各財産の名義変更手続きを行えるので、遺された家族の負担を減らせます。

遺言書を作成する際には法律で決められた書式を守る必要がありますし、遺留分なども考慮しなければなりません。
不安な場合には、相続に詳しい司法書士や弁護士に相談するのがおすすめです。

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5-2 家族と書いた内容を共有しておく

エンディングノートに記載した内容は、家族とも共有しておきましょう。
記載した内容を家族と共有しておけば、急を要する事態に陥ったときも家族が判断に困らずにすむからです。
例えば、自分が急に倒れてしまったときに、家族が医師に延命治療や臓器提供に関する希望を聞かれる可能性もあります。

エンディングノートに書いた内容や希望を共有しておけば、いざというときに家族がノートを確認しなくても判断可能です。

5-3 家族にエンディングノートの保管場所を伝えておく

エンディングノートは、自分に何かあったときに遺された家族が確認するものです。
遺された家族がエンディングノートの保管場所を知らず、発見できなかったとならないように、あらかじめ伝えておきましょう。

ただし、エンディングノートは自分自身の財産に関する情報や連絡先など、個人情報が多く記載されています。
取り扱いに注意し、すぐに他人に発見されない場所に保管し、保管場所を伝える相手も増やし過ぎないようにしましょう。

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5-4 悪用や紛失に備えて暗証番号やパスワードは記載しない

エンディングノートを紛失したときのために、暗証番号やパスワードを記載するのは避けましょう。
先ほど解説したように、エンディングノートは家族に保管場所を伝えておくので、考えたくないことですが家族や親族に情報を悪用される恐れもあります。

また、エンディングノートと一緒に銀行の通帳や印鑑、キャッシュカードなどを保管することもやめておきましょう。
「エンディングノートに暗証番号を書いていないと遺された家族がお金を引き出せない」と不安になるかもしれませんが、そもそも口座名義人の死亡を銀行が確認すると口座は凍結され、暗証番号を知っていても預金を引き出せなくなります。

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5-5 記載内容に変更があれば更新していく

エンディングノートに書かれている情報が古くなってしまったら、都度更新していきましょう。
とはいえ、こまめに更新するのは大変なので、自分の誕生日にエンディングノートの内容を見直すなどと決めておくのがおすすめです。


6章 エンディングノート作成と合わせてしたい終活準備

エンディングノートの作成と合わせて他の終活もしておくと、遺された家族の負担を減らせるだけでなく、自分らしく残りの人生を過ごせるようになります。
終活でしておきたい準備は、主に以下の7つです。

  1. 老後資金の計画を立てる
  2. 自分の持ち物を整理しておく
  3. 相続対策や遺言書の準備をしておく
  4. 葬儀やお墓の準備をしておく
  5. 介護や入院の準備をしておく
  6. 延命治療について決めておく
  7. 残りの人生を楽しむためやりたいことリストをつくる

全てを行うのは手間と時間がかかるので、優先度の高いものから始めていくのが良いでしょう。
エンディングノートに記載する内容と重複する部分もあるので、合わせて行っていくのがおすすめです。

終活準備に関しては、以下の記事で詳しく紹介しています。

終活で準備すべき8つのことと注意すべき3つのポイント【まとめ】

まとめ

エンディングノートとは、人生の最期に向けて必要な情報を整理し、遺される家族への想いや感謝を記しておくノートです。
エンディングノートは遺言書とは異なり、決まった形式はなく、法的拘束力もありません。

エンディングノートに書いておきたい内容は複数ありますが、一度に全て記入するのではなく、埋められそうな部分から埋めていくのが手軽でおすすめです。
またエンディングノートの作成と合わせて、終活の準備も進めておくと、残りの人生をより自分らしく過ごせるようになります。

エンディングノートの作成や終活を進めていく中で、相続トラブルの回避や遺言書の作成などに悩まれる方もいるかもしれません。
相続に関する悩みは、必要に応じて相続に詳しい司法書士や弁護士に相談するのもおすすめです。

グリーン司法書士法人では、相続専門の司法書士が相続に関するご相談を無料で承っています。
オンラインでのご相談も可能ですので、お気軽にご相談ください。
グリーン司法書士法人でも、無料でダウンロードできるエンディングノートを配布していますので、お気軽にご利用くださいませ。


よくあるご質問

エンディングノートには何を書くべき?

エンディングノートには、以下の内容を記載しましょう。
・自分自身のこと
・SNSなどのデジタル情報
・家族へのメッセージやこれまでの感謝
・家族に関する情報や家系図
・友人や親戚の連絡先
・ペットのこと
・介護や延命治療などの希望
・葬儀の希望
・遺言書や相続に関すること
・保有している財産
▶エンディングノートに書いておくこと10個

エンディングノートはどこに売られている?

エンディングノートには法的拘束力がないので、決まった形式はありません。
お手持ちのノートを使ってエンディングノートを作成しても良いですし、書店や文房具店でエンディングノートを購入して作成するのも良いでしょう。
▶エンディングノートについて詳しくはコチラ

エンディングノートはいつから書き始めるべき?

いつから書き始めるかに決まりはありませんが、一度に完成させる必要はないので、まずは自分が書けそうな項目から記入していきましょう。
終活を始める60代以降に書き始めるのがおすすめです。
▶エンディングノートについて詳しくはコチラ

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