名義人死亡後の口座凍結の確認方法とは?凍結された後にすべきこと

名義人死亡後の口座凍結の確認方法とは?凍結された後にすべきこと
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司法書士中川 徳将

 監修者:中川 徳将

この記事を読む およそ時間: 3
 この記事を読んでわかること

  • 口座名義人死亡後に銀行口座が凍結されているか確認する方法がわかる
  • 口座名義人死亡後に銀行口座が凍結されるタイミングがわかる
  • 相続発生後に故人の銀行口座が凍結された後にすべきことがわかる

口座名義人が亡くなったことを、銀行が確認すると口座を凍結してしまいます。
銀行が口座凍結を行った場合でも、相続人には個別に連絡がいかないので、急に銀行預金の引き出しができなくなり凍結に気付くケースも少なくありません。
口座名義人の死亡後に、銀行口座が凍結されているかどうかは、ATMの残高証明などを行い相続人ご自身で確認する必要があります。

本記事では口座凍結されているかの確認方法や口座凍結された後にしておきたいことを解説していきます。


1章 名義人死亡後の口座凍結の確認方法

名義人死亡後に口座凍結されているかの確認方法は「ATMによる残高証明」を行うのが最も簡単です。
ATMで残高証明ができず別のメッセージが表示されたときには、名義人の死亡が銀行でも確認されており、口座凍結されている可能性が高いです。

ATMによる残高証明以外にも下記の方法で、名義人死亡後に銀行口座が凍結されているか確認できます。

  • キャッシュカードで預金を引き出せるか試す
  • 故人の口座に入金、振込してみる

銀行の口座凍結が行われると、預貯金の引き出しや各種料金の引き落としができなくなってしまいます。
また、名義人が亡くなった後、口座凍結が行われるまでにはタイムラグが発生します。

そのためある日突然、預貯金の引き出しや各種料金の引き落としができなくなってしまった、となるケースも少なくないのでご注意ください。

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2章 名義人死亡後に口座凍結されるタイミング

名義人が亡くなった後、銀行は口座凍結を行いますが、死亡後すぐに凍結されるわけではありません。
口座凍結されるタイミングは、銀行が口座名義人の死亡を知ったときで、具体的には以下のシチュエーションが考えられます。

  • 遺された家族が名義人の死亡を銀行に知らせたとき
  • 新聞のお悔やみ欄を銀行の担当者が確認したとき
  • 近所の方や町内掲示板のお知らせを確認したとき
  • 外回りをしていた行員が葬儀の案内を確認したとき

なお、市区町村の役場に提出した死亡届の内容が自動で銀行に送られることはありません。
銀行が一度口座凍結を行ってしまうと、相続人が解除依頼をし、必要書類を提出するまでは口座は凍結され続けます。

死亡後すぐ口座凍結されるわけではない!口座凍結前にすべきことは?

3章 口座凍結された後ですべきこと

2章で解説したように銀行が口座凍結を行った後は、相続人が解除依頼を行うまで預貯金の引き出しや各種料金の引き落としができなくなってしまいます。
口座凍結の解除手続きは手間と時間がかかるので、凍結が解除される前に料金の支払いで困らないように対処しておきましょう。

銀行が口座凍結した後にしておきたいことは以下の3つです。

  1. クレジットカードや口座振替の引き落とし先変更手続き
  2. 葬儀費用が用意できない場合には仮払い制度を利用する
  3. 口座の名義変更や解約手続き

それぞれ詳しく解説していきます。

3-1 クレジットカードや口座振替の引き落とし先変更手続き

口座凍結が行われると、預貯金の引き出しだけでなく、公共料金やクレジットカードの支払い(引き落とし)もできなくなってしまいます。
そのため口座凍結された後は、クレジットカードの支払い先口座や公共料金などの引き落とし先の変更手続きをしておきましょう。

3-2 葬儀費用が用意できない場合には仮払い制度を利用する

名義人のメインバンクが凍結されてしまい、葬儀費用の支払いや当面の生活費の工面ができず困ってしまうケースもあるかもしれません。
葬儀費用や当面の生活費が用意できない方向けに、口座凍結解除前の仮払い制度が用意されています。

仮払い制度を利用すれば、口座凍結されていても「相続開始時の預貯金残高×1/3×仮払いを受ける相続人の法定相続分」を上限に、預貯金を引き出すことが可能です。
もちろん仮払い制度によって引き出した預貯金も相続財産の一部であることに変わりはないので、葬儀費用や生活費として使用した金額は領収書を受け取り、しっかりと管理をしておきましょう。

3-3 口座の名義変更や解約手続き

口座凍結が行われてしまうと、自動で凍結が解除されることはなく、相続人が口座凍結の解除手続きを行わなければなりません。
遺言書の有無を確認したうえ、誰がいくら預貯金を相続するのかが決まったら、凍結解除の手続きを行いましょう。

相続人が引き続きその口座を使用するのであれば、凍結解除の手続きと共に名義変更手続きも行います。
口座を使用する予定の相続人が誰もいないのであれば、解約手続きをし、全て預貯金を引き出してしまうのが良いでしょう。

口座凍結の解除方法や必要書類に関しては、以下の記事で詳しく紹介しています。

認知症になった親の銀行口座は凍結される!預貯金を引き出す方法とは

まとめ

名義人が亡くなったことを、銀行が確認すると口座凍結が行われます。
口座凍結が行われてしまうと、預貯金の引き出しや各種料金の引き落としができなくなってしまうので注意が必要です。

口座凍結の解除を行うには、遺産分割協議書や遺言書など必要書類を用意しなければなりません。
そのため口座凍結の解除には手間と時間がかかります。
口座凍結解除前に、各種料金の引き落としに困らなくてすむように、凍結後は引き落とし先の口座を変更しておくのが良いでしょう。

また出来るだけ早く口座凍結を解除するために、相続に詳しい司法書士や弁護士に相談し、スムーズに遺産分割協議を完了させるのもおすすめです。
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よくあるご質問

銀行口座の凍結はどうやって確認できる?

銀行口座が凍結されているかの確認は「ATMによる残高証明」を行うのが最も簡単です。
残高証明ができない場合には口座が凍結されている可能性が高いです。
▶相続発生時の銀行口座凍結について詳しくはコチラ

銀行は口座名義人の死亡をどのタイミングで知る?

銀行が口座名義人の死亡を知るタイミングは、主に下記の通りです。
・相続人が死亡の事実を銀行に連絡する
・名義人の訃報を銀行員が知る
▶相続発生時の銀行口座凍結について詳しくはコチラ

口座凍結されるタイミングとは?

口座名義人が亡くなったことを、銀行が確認すると口座を凍結してしまいます。
▶口座名義人死亡後の銀行口座凍結について詳しくはコチラ

口座凍結後は引き落としはどうなる?

口座凍結が行われると、預貯金の引き出しだけでなく、公共料金やクレジットカードの支払い(引き落とし)もできなくなってしまいます。
そのため口座凍結された後は、クレジットカードの支払い先口座や公共料金などの引き落とし先の変更手続きをしておきましょう。
▶口座凍結後の引き落としについて詳しくはコチラ

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