【西田美桜先生のやさしい相続講座】第1回:相続って、そもそも何?

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この記事を読む およそ時間: 7

相続って、そもそも何? 〜「何から始めればいいの?」という方へ、最初の一歩〜

はじめまして。相続のことを、順番にお話しします

西田美桜先生
西田美桜先生
はじめまして。
グリーングループで相続業務を担当している、行政書士の西田美桜です。
私は現在、相続のご相談をお受けするチームのマネージャーとして、日々多くの方のお話を伺っています。

相続について調べ始めた方の多くが、
「言葉は聞いたことがあるけれど、実際にはよく分からない」
「何から手をつければいいのか分からない」
と感じていらっしゃいます。

西田美桜先生
西田美桜先生
相続は、知識がないこと自体が問題なのではありません。
本当に困るのは、「分からないまま自己判断で進めてしまうこと」です。
最初に全体像を知っておくだけで、防げるトラブルは実はとても多いんですよ。

相続とは「亡くなった方の権利や義務を引き継ぐこと」です

まず、「相続」という言葉の意味から整理しましょう。

相続(そうぞく)とは、亡くなった方が生前に持っていた

  • 財産
  • 権利
  • 義務

を、家族などが引き継ぐことをいいます。

法律上は、亡くなった方のことを「被相続人(ひそうぞくにん)」と呼びます。

西田美桜先生
西田美桜先生
相続では、「誰が、いつ亡くなったのか」がすべての起点になります。
実務でも、死亡日(正確には、それを知った日)を基準に期限がカウントされる手続きが多いため、
被相続人という言葉は、単なる用語以上に重要な意味を持っています。
西田美桜先生
西田美桜先生
また、被相続人が亡くなって、相続人に権利・義務が引き継がれることを、
法律の表現では「相続が開始する」と言っています。
この言葉はよく出てくるので、覚えておきたいですね。

相続の対象は「お金」だけではありません

相続というと、預貯金や不動産といった「プラスの財産」を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、相続の対象になるものは、大きく分けて次の2つです。

プラスの財産

  • 預貯金
  • 家や土地などの不動産
  • 株式や投資信託

マイナスの財産

  • 借金
  • 住宅ローン
  • 未払いの税金や公共料金
西田美桜先生
西田美桜先生
実務では、プラスの財産よりも
「借金がどれくらいあるのか分からない」
という不安から相談に来られる方が多いです。
相続では、まず“全体を洗い出す”ことが何より大切になります。

相続は「自動で行われるもの」ではありません

相続について、よくある誤解のひとつが、
「亡くなったら、役所や銀行が手続きを進めてくれる」
というイメージです。

実際には、相続が発生すると、

  • 銀行口座の名義変更
  • 不動産の名義変更
  • 相続人同士での話し合い

など、相続人が主体となって進める手続きが数多くあります。

特に銀行の預金は、被相続人が亡くなったことが金融機関に伝わると口座が凍結され、原則として引き出しができなくなります。

西田美桜先生
西田美桜先生
「葬儀費用くらいは引き出せると思っていた」という方も多いのですが、
実際には銀行ごとに対応が異なり、手続きが必要になります。
大変でもありますが、口座凍結は、相続が“制度として管理されている”証拠でもあるんですね。

相続には「期限」付きの手続きがあります

相続で特に重要なのが、一定の期間内に判断しなければならない手続きがあることです。

たとえば、相続するかどうかを選択する手続きには、原則として3か月以内という期限があります。

西田美桜先生
西田美桜先生
この3か月という期間は、
「考える時間としては意外と短い」と感じる方が多いです。
実務では、財産調査に時間がかかり、
気づいたら期限が迫っていた、というケースも少なくありません。

「うちは財産が少ないから関係ない」は要注意です

相続のご相談で、よく聞く言葉があります。

「うちは特に財産もないので、相続は関係ないと思っていました」

しかし実際には、

  • 家や土地などの不動産が1つでもある
  • 少額でも預金がある
  • ローンや借入が残っている

このような場合、財産が少なくても相続手続きは必要になります。

西田美桜先生
西田美桜先生
財産が少ない場合ほど、「誰が何を引き継ぐのか」を曖昧にしたままにしてしまいがちです。
その結果、後から名義変更ができずに困る、というケースもよくあります。

相続は「突然始まる」ものです

相続は、心の準備ができてから始まるものではありません。

ある日突然、
「何から始めればいいの?」
「誰に相談すればいいの?」
という状態で向き合うことになります。

西田美桜先生
西田美桜先生
相続のご相談では、「もっと早く知っていれば……」という言葉を本当によく聞きます。
だからこそ、この連載が“最初の入口”になれば嬉しいです。

この連載でお伝えしていくこと

この連載では今後、

  • 誰が相続人になるのか
  • 相続財産には何が含まれるのか
  • 期限のある手続きとは何か
  • 遺言書がある場合とない場合の違い

といった内容を、順番に、少しずつ深めながら解説していきます。

専門用語も出てきますが、
その都度、「つまりどういう意味なのか」を必ず説明しますので、安心して読み進めてください。

西田美桜先生
西田美桜先生
相続は、知識を積み重ねていくことで
「怖いもの」から「整理できるもの」に変わっていきます。

分からない段階でのご相談でも大丈夫です

相続は、「すべて理解してから相談しなければいけない」というものではありません。

むしろ、分からない段階で相談する方が、選択肢が広がるケースも多くあります。

西田美桜先生
西田美桜先生
私のいるグリーングループでは、
「まだ頭の中がまとまっていない」という段階でのご相談も多くお受けしています。
相続は、一人で抱え込まず、早めに整理することが大切ですよ。

次回予告

第2回:誰が相続人になるの?
〜家族なら誰でも相続できるわけではありません〜

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司法書士西田美桜

 監修者:西田美桜