- 利用したサービス:財産調査(貸金庫含む)、残高証明書の取得・株式の評価確定、遺産分割手続き、連携する税理士による相続税申告手続き
- 相続した財産:ご自宅(不動産)、預金、証券口座の株式(約30種類)、貸金庫(中身は不動産の権利書)
- 居住地:記載なし
- 依頼者の立場:相続人(被相続人の妻および娘)
目次
│ 事例の概要
財産状況を全く把握していない状態から、中身不明の貸金庫や約30種類の株式という複雑な調査・評価を乗り越え、申告期限内に全ての相続手続きを完了させた事例です。
課題
- どこにどのような財産があるか全く把握できていない状態でした
- 中身が不明な貸金庫の開扉と調査が急務となっていました
- 約30種類もの株式を正確に評価し、公平に分割する方法の判断に迷っていました
成果
- 税理士と連携し、申告期限内にすべての相続税申告手続きを完了させました
- 複雑な財産状況でも、ご家族のご意向を踏まえた遺産分割協議がまとまりました
- 当初の遅れを取り戻すため、迅速な対応に努めたことで、ご家族の不安軽減につながりました
│ 依頼の背景
お父様が亡くなられ、相続手続きを開始する必要に迫られたものの、ご家族は故人の財産についてほとんど把握されていない状況でした。何から手をつければ良いのか分からず、まずはご自宅にある通帳などを探すことから始められたそうです。
しかし、調査を進めるうちに、預金だけでなく約30種類にも及ぶ証券会社の株式、さらには中身が全く分からない貸金庫の存在が判明しました。これほど複雑で多岐にわたる財産を、ご家族だけで正確に把握し、評価することは極めて困難であると、皆様は強く認識されたようでした。
相続税の申告には10ヶ月という期限が定められています。刻一刻と時間は過ぎていく中で、このままでは到底間に合わないかもしれない、という焦りが募っていったことと存じます。特に、金融機関ごとに手続きが異なる貸金庫の開け方や、多数の株式の価値をどう算定し、公平に分けるのかという問題に直面し、専門家の助けが不可欠だと判断され、私たちにご相談いただくことになりました。
│ 解決までの道のり / グリーングループだからできたこと
ステップ1:お客様と連携した迅速な財産調査と貸金庫の開扉
ご相談いただいた時点で、財産の全体像が不明であり、特に中身の分からない貸金庫の存在が手続きを進める上での大きな障壁となっていました。申告期限が迫る中、調査の遅れが生じかねないという状況で、ご家族も大きな不安を抱えていらっしゃいました。
そこで私たちは、まず正確な財産目録を作成するための調査計画を立て、お客様と密に連携する体制を構築しました。貸金庫の開扉手続きは金融機関ごとに異なり煩雑ですが、私たちが手続きの流れを正確にご案内し、必要書類を準備することで、相続人様には最小限のご負担で窓口での手続きを行っていただきました。
ステップ2:約30種類の株式の的確な評価と遺産分割協議のサポート
次に課題となったのが、約30種類にも及ぶ株式の取り扱いです。それぞれ価値が異なる多数の株式を正確に評価し、相続人の皆様が納得できる形で公平に分割するには、高度な専門知識が求められます。ご家族だけでは、どう評価し、どう分ければ良いのか判断が難しい状態でした。
私たちは、税理士と連携の上、相続税申告に関する豊富な実績と専門知識を活かし、全ての株式について残高証明書等の資料収集を行い、評価を確認しました。その上で、ご自宅の不動産はお母様が、預金や株式は皆様で分割するというご意向を丁寧に伺いながら、そのご意向を踏まえ、評価額を参考資料として、手続きに必要な情報を適宜提供することで、遺産分割協議の進行をサポートしました。
複雑で分かりにくかった株式の価値が具体的な金額として明確になり、専門家として客観的に法律上取りうる分割方法を提示したことで、ご家族間の話し合いもスムーズに進みました。皆様が心から納得できる形で遺産分割をまとめ上げることができたのは、相続手続きと相続税申告手続きの両面からサポートできる私たちならではの強みであると自負しております。
ステップ3:スタートの遅れを挽回する、スピーディーな申告手続き
当初の財産調査に時間を要したため、申告期限までの残り時間は限られており、手続きが本当に間に合うのかという大きなプレッシャーがありました。一つでも手続きが滞れば、期限を過ぎてしまうリスクを抱えた状況からのスタートでした。
この遅れを取り戻すため、私たちは司法書士と税理士が一体となったチームで、相続(名義変更)と相続税申告(税額計算)に関する手続きを同時並行で、かつ急ピッチで進める進行管理を行いました。幸い、窓口となってくださった娘様が私たちの事務所の近くにお勤めだったため、直接ご来所いただいて密な打ち合わせを重ねることができました。お客様のご協力もあって、驚くほど効率的に遅れを取り戻すことができました。
私たちのスピーディーな進行管理と、お客様との緊密な連携によって、最終的にすべての手続きを申告期限内に無事完了させることができました。「もう間に合わないかもしれない」という当初の深刻な不安が解消され、ご家族の皆様に大きな安心をお届けできたことを、私たちも大変嬉しく思っております。
│ 得られた結果
- 当初の遅れがあったにもかかわらず、相続税の申告期限内にすべての手続きを完了させました。
- 不動産、多数の預金、約30種類の株式という複雑な財産について、ご家族のご意向を踏まえた遺産分割協議がまとまりました。
- 財産調査から相続税申告まで、グループ内の専門家が連携してサポートしたことで、ご家族の手間と精神的な負担を大幅に軽減しました。
│ 担当司法書士から
本案件のように、相続財産の全容が不明な状態から始まり、貸金庫の開扉や多岐にわたる有価証券の評価が伴うケースは、相続手続きの中でも特に迅速さと正確性が求められる、難易度の高いものです。ご家族だけで対応するには、情報収集や各所との調整に膨大な時間と労力がかかってしまいます。
私たちがこのような状況に的確に対応できたのは、お客様との間に緊密な連携体制をすぐに築けたことが大きな要因です。ご依頼者様には、お仕事の合間を縫って何度も事務所にお越しいただき、直接ご説明を重ねながら手続きを進めることができました。必要書類の準備や貸金庫の開扉など、迅速に動いてくださったお客様の多大なご協力がなければ、期限内の完了は難しかったかもしれません。まさに、お客様との二人三脚で成し遂げたスピード解決だったと感じています。
ご相談当初は、皆様が大きな不安を抱えていらっしゃるのが伝わってきました。しかし、手続きが一つひとつ具体的に進むにつれて、皆様の表情が安堵に変わっていくのが手に取るように分かりました。最終的にすべての手続きを終え、「間に合って本当によかった」と安心されたお顔を拝見したときは、この仕事をしていて良かったと心から実感した瞬間です。
相続は、ご家族にとって一つの大きな節目です。今回のお手続きが、ご家族の皆様にとって穏やかな未来への確かな一歩となることを心より願っております。今後、何かお困りのことがございましたら、いつでもお気軽にお声がけください。
相続税申告でお困りの方は、グリーングループにご相談ください グリーン司法書士法人では、相続登記等の手続きについてサポートを行っております。また、税理士と連携し、相続税申告が必要なケースにも対応しております。 本事例でお伝えしてきたとおり、相続財産の全体像がわからず手続きに不安を感じている方は、グリーングループでお力になれる可能性があります。 気になる方は、お気軽にご相談ください。 |











