
千葉県内で相続について無料で相談できる公的窓口を紹介しています。それぞれの窓口で出来ること・出来ないことをわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
あわせて、公的窓口を利用したうえで、さらに踏み込んだ相談が必要になるケースについても解説しています。
目次
1. 千葉県における「相続」の現状と特徴
千葉県は、首都圏に位置しながらも、都市部・住宅地・農村部・沿岸地域など、性格の異なるエリアが広く混在している県です。東京都に隣接する一方で、房総半島の南部などでは人口減少や高齢化が進んでおり、相続に関する相談内容も地域ごとに大きな違いが見られます。
千葉県の主な地域特性として、以下の点が挙げられます。
- 東京都のベッドタウンとして発展した住宅地が多い
- 県内の地域差が大きく、都市部と郊外・農村部が混在している
- 持ち家率が高く、土地付き住宅を所有している世帯が多い
- 農地・山林・雑種地など、多様な不動産を含む相続が多い
- 高齢化が進んでいる地域があり、空き家問題が顕在化している
これらの特性は、千葉県ならではの相続事案の傾向として現れます。
まず千葉県では、自宅不動産や土地が相続財産の中心となるケースが多く見られます。特に、土地付き住宅や複数筆の土地を所有している場合、どの不動産を誰が相続するのか、あるいは売却するのかといった判断が必要になり、相続人同士の話し合いが長期化しやすくなります。
また、千葉県は東京都への通勤圏として発展してきた地域が多いため、相続人が東京都や他県に住んでいるケースも少なくありません。その結果、相続発生後に現地での確認や管理が難しくなり、名義変更や手続きが後回しにされてしまうこともあります。
さらに、農地や山林を含む相続では、評価方法や処分の可否が分かりにくい財産が問題になることがあります。農地の場合、相続自体は可能であっても、売却や転用には制限があるため、相続後の活用を見据えた判断が求められます。
加えて、県内の一部地域では高齢化や人口減少が進んでおり、相続をきっかけに空き家となる不動産が増加傾向にあります。相続登記をしないまま放置してしまうと、管理や処分がさらに難しくなるリスクがあります。
このように、千葉県の相続は
「不動産の種類が多い」「地域差が大きい」「相続後の管理や活用まで考える必要がある」
という点が重なり、手続きの判断に悩みやすい傾向があります。
だからこそ、相続が発生した際には、まず公的窓口を活用して制度や基本的な手続きの流れを整理することが重要です。
次章では、千葉県内で相続について相談できる役所や法テラス、各士業団体などの公的・公益的な相談窓口を紹介し、それぞれの役割や使い分けについて解説します。
2. 千葉県で「相続の無料相談ができる窓口」一覧
以下では、千葉県内で相続に関する無料相談が可能な公的・公益的な窓口を紹介します。
千葉県内で相続の無料相談ができる窓口には、主に以下のものがあります。
① 市区町村役場の相談窓口
② 千葉県弁護士会
③ 法テラス(日本司法支援センター)
④ 千葉地方法務局(各支局・出張所)
⑤ 千葉県司法書士会
⑥ 千葉県行政書士会
⑦ 税務署の相談窓口
⑧ 千葉県税理士会
① 市区町村役場の相談窓口
内容
市区町村の役所では、戸籍や住民票の取得手続き、相続に関連する一般的な相談を受け付けています。
また、地域の住民を対象に、弁護士による無料法律相談を開催している例も多くあります。法律相談の日程や場所は、市区町村のウェブサイトや電話で確認しましょう。
相談できること
- 戸籍謄本・除籍謄本の取得方法
- 相続人調査に必要な書類案内
- 不動産登記等の手続きの概要の説明
- (弁護士相談の場合)法律問題についての専門的なアドバイス
ポイント
役所の窓口では「書類取得・基本的な手続き方法」の案内にとどまり、専門的な法的アドバイスは提供されません。まずは基本情報の整理に使いましょう。
一方、弁護士による無料相談の場合、個別の事案についての法的・専門的なアドバイスも受けられます。ただし、担当の弁護士が必ずしも相続に詳しいとは限らないことや、無料相談の範囲内では具体的な依頼はできないことはご注意ください。
② 千葉県弁護士会
内容
弁護士は法律業務全般を扱える専門家であり、相続にまつわる法的トラブルの解決でも頼りになります。
千葉県弁護士会には無料相談の窓口はありませんが、千葉県庁では毎月2回、千葉県弁護士会の所属弁護士による無料法律相談を開催しています。
相続にまつわるトラブルや遺留分侵害額請求、遺産分割調停など、法律的な見解が必要なケースに有効です。
所在地
〒260-0013
千葉県千葉市中央区中央4丁目13-9
千葉県弁護士会館
相談窓口
【千葉県庁の無料法律相談(対面・電話相談)】
相談時間:毎月2回の木曜日 13:00~16:00(詳細は千葉県庁HP)
予約電話番号:043-223-2249・043-223-2250
※対面・電話相談のいずれも、事前に電話での予約が必要です。
この他、千葉県弁護士会としても、各地の法律相談センターで有料相談を受け付けています。詳細は千葉県弁護士会のウェブサイトをご覧ください。
相談できること
- 遺産分割の紛争対応
- 相続放棄や限定承認の戦略
- 遺留分侵害額請求への対応
ポイント
法律的な争いが予想される場合、弁護士への相談が有益です。上記の相続センターでは、千葉弁護士会所属の弁護士に直接電話で相談することができ、そこから具体的な依頼に繋げることもできます。
依頼費用がなくてお困りの方は、③の法テラスもあわせてご検討ください。
③ 法テラス(日本司法支援センター)
内容
法テラスは国が設立した公的法人で、国民が法的な問題を解決するための支援窓口です。収入が少なく依頼費用が捻出できない方については、一定の要件を満たせば、弁護士や司法書士への無料相談・費用立替制度などの利用が可能です。
千葉県には法テラス千葉、法テラス川崎、法テラス小田原の3つの窓口が設けられ、それぞれ無料相談を受け付けています。
法テラス千葉
〒260-0013
千葉市中央区中央4-5-1
Qiball(きぼーる)2階
法テラス松戸
〒271-0092
松戸市松戸1879-1
松戸商工会議所会館3F
相談窓口
【法テラス千葉(対面相談)】
相談時間:毎週月・水・木曜 10:00~11:50、13:45~15:35
予約電話番号:0570-078315(受付時間:平日9時~17時)
【法テラス松戸(対面・電話相談)】
相談時間:平日(相談担当弁護士・司法書士と調整)
電話相談予約番号:0570-078316(受付時間:平日9時~17時)
※いずれも法テラス千葉のウェブサイトからも予約可能です。
相談できること
- 遺産分割協議や遺言書作成に関する一般的な相談
- 弁護士・司法書士の紹介
- 費用の立替支援(経済的事情がある方)
ポイント
専門家紹介や費用支援制度があるため、経済的に不安がある方に適しています。千葉県内にも各地の相談センターがあり、予約制で利用できます。
④ 千葉地方法務局(各支局・出張所)
内容
法務局は、不動産登記や商業登記を管轄する国の機関です。千葉県内には千葉地方法務局本局をはじめ、複数の支局・出張所が設置されています。
所在地・相談窓口
千葉県内の法務局の一覧は以下の通りです。
問合せの種別・内容によって電話番号が分けられている場合も多いので、詳細は千葉地方法務局のウェブサイトでご確認ください。自動音声案内のプッシュ番号なども掲載されており便利です。
千葉地方法務局(本局) | 〒260-8518 |
市原出張所 | 〒290-0062 |
東金出張所 | 〒283-0063 |
佐倉支局 | 〒285-0811 |
成田出張所 (成田市(一部除く)・印西市・ 白井市・富里市・印旛郡栄町) | 〒286-0014 |
茂原支局 | 〒297-0078 |
いすみ出張所 | 〒298-0004 |
松戸支局 | 〒271-8518 |
柏支局 | 〒277-0005 |
木更津支局 | 〒292-0057 |
館山支局 | 〒294-0045 |
匝瑳支局 | 〒289-2141 |
香取支局 | 〒287-0001 |
船橋支局 | 〒273-8558 |
市川支局 | 〒272-0805 |
相談できること
- 相続登記の申請方法に関する一般的な案内
- 登記申請書の記載例・添付書類の説明
- 管轄法務局の確認
- 登記事項証明書の取得方法
ポイント
法務局では、登記手続きそのものの案内は受けられますが、個別事情に踏み込んだアドバイスや書類作成の代行は行っていません。相続登記の義務化により注目されている窓口ですが、「正しく書類を作成できているか不安」という場合は、専門家への相談が安心です。
⑤ 千葉司法書士会
内容
司法書士は相続登記のほか、遺言書の作成や家族信託などの生前対策もサポートできる専門家です。地域(主に都道府県単位)ごとに存在する「司法書士会」は、司法書士の活動を束ね、地域住民向けの法的サポートも提供しています。
千葉司法書士会でも、無料の電話相談の窓口が常設されているほか、対面での無料相談も県内各地で行われています。
相続手続き全般、特に登記(名義変更)関連の相談や案内に強く、登記申請書類や必要書類の整え方のアドバイスも受けられます。
所在地
〒261-0001
千葉市美浜区幸町2丁目2番1号
千葉司法書士会館
相談窓口
【常設相談(電話)】
《無料法律相談フリーダイヤル》
相談時間:毎週月・水曜 14:00~17:00
電話番号:0120-971-438(千葉県内からのみ)
《相続・登記電話相談》
相談時間:毎週土曜 10:00~12:00、13:00~15:00
電話番号:043-204-8333、0800-800-7290(千葉県内からのみ)
この他、対面による無料相談が各地で行われています。詳細は千葉県司法書士会のウェブサイトをご覧ください。
相談できること
- 相続登記の基礎知識
- 登記書類の準備方法
- 遺産分割協議書作成の一般的なポイント
ポイント
司法書士会の相談窓口では相続手続きの流れや要点を聞くことができ、「どこから着手すれば良いかわからない」という状態でも相談しやすいでしょう。司法書士会の無料相談を利用後、司法書士への具体的な依頼に繋げることもできます。
⑥ 千葉県行政書士会
内容
行政書士は、遺言書や遺産分割協議書などの書類作成をサポートできる専門家です。都道府県ごとに置かれた「行政書士会」は、行政書士の活動を束ね、地域住民からの無料相談なども受け付けています。
千葉県行政書士会でも、県内各地で無料相談会を開催しています。相続に関する書類作成や手続き全般についての一般的な説明が受けられます。
所在地
〒260-0013
千葉市中央区中央4丁目13番10号
千葉県教育会館本館4階
相談窓口
無料相談会の開催状況については、千葉県行政書士会のウェブサイトで確認するか、電話での問合せがおすすめです。
問合せ電話番号:043-227-8009
相談できること
- 遺言書作成に関する基本的な相談
- 相続関係説明図の作成方法
- 各種官公署へ提出する書類の考え方
- 相続手続き全体の流れの整理
ポイント
行政書士会の窓口は、「何を、どの順番で進めればよいか分からない」という初期段階の相談に向いています。ただし、不動産の名義変更(相続登記)や裁判所手続きなどは対応範囲外となるため、内容によっては他士業との連携が必要になります。
⑦ 税務署の相談窓口
内容
各地域の税務署では、相続税の計算・申告に関する相談が可能です。
相談できること
- 相続税の申告要否の確認
- 基礎控除・小規模宅地等の特例の説明
- 必要書類の確認
ポイント
税務面の不安がある場合、税務署の窓口は信頼できる情報源です。税務署は怖いイメージがあるかもしれませんが、進んで納税しようとしている人には優しいとも言われます。税金計算・申告期限・控除制度など、尋ねれば丁寧に教えてくれるでしょう。
⑧ 千葉県税理士会
内容
税理士はその名の通り税務の専門家であり、相続税に関する相談・申告にも対応しています。地域ごとに置かれた「税理士会」は、税理士の活動を束ね、地域住民からの税金相談などにも対応しています。
千葉県を管轄する「千葉県税理士会」でも、地域ごとの支部で無料相談会を実施しています。相続税や贈与税に関する無料相談を受け付けています。
所在地
〒260-0024
千葉市中央区中央港1-16-12
税理士会館3階
相談窓口
千葉県内の14の支部でそれぞれ無料相談会が実施されています。詳細は千葉県税理士会のウェブサイトをご参照ください。
相談できること
- 相続税の申告が必要かどうかの判断
- 相続税の計算方法・基礎控除の考え方
- 小規模宅地等の特例など、税務上の制度の概要
- 税理士への相談・依頼に関する一般的な案内
ポイント
相続税が発生するかどうかは、多くの方が最初に悩むポイントです。税理士会の相談は、気になる税金面について専門家のアドバイスが受けられる点が強みですが、実際の申告書作成や財産評価の詳細対応は、個別に税理士へ依頼する必要があります。
3. 「相談窓口の使い分け方」ミニガイド
相続に関する相談先は多岐にわたります。内容ごとに適した窓口を選ぶことで、無駄な時間や手戻りを防ぐことができます。
以下は、千葉県で相続相談をする際の代表的な使い分けの目安です。
相続内容別|相談先の目安一覧
相談内容・目的 | 向いている相談先 | 補足 |
戸籍・住民票の取得方法を知りたい | 市区町村役所 | 書類取得や制度案内が中心 |
相続手続きの全体像を知りたい | 行政書士会/司法書士会 | 初期整理に向いている |
遺言書を作りたい(基本相談) | 行政書士会/司法書士会 | 内容によっては他士業へ |
相続人が誰になるのか確認したい | 司法書士会 | 戸籍調査・書類収集に強い |
不動産の名義変更を確実に進めたい | 司法書士会 | 登記の専門家 |
相続登記の申請方法を知りたい | 法務局 | 書類の書き方の案内のみ |
遺産分割でもめそう・法的判断が必要 | 弁護士会/法テラス | 紛争性がある場合 |
費用面に不安があり無料相談を探したい | 法テラス | 収入要件あり |
相続税がかかるか知りたい | 税務署/税理士会 | 税務面に特化 |
相続税の具体的な計算・申告を頼みたい | 税理士 | 実務は個別依頼が必要 |
こんな場合は「専門家への相談」が現実的です
次のようなケースでは、公的窓口の利用にとどまらず、専門家への相談を検討する方がスムーズです。
- 相続人が多く、話し合いが複雑になりそう
- 不動産が複数あり、分け方に悩んでいる
- 相続登記や税務申告を期限内に確実に終えたい
- 何度も窓口を回る時間的余裕がない
このような場合、行政書士・司法書士などの専門家に相談・依頼することで、全体像を整理しながら手続きを進めることができます。
4. 千葉で相続の相談・手続きを専門家に任せるなら
グリーン司法書士法人・行政書士法人では、相続・遺言・名義変更・家族信託など、相続全般の相談を専門の司法書士・行政書士が丁寧にサポートします。
グリーン司法書士法人・行政書士法人の特徴
・初回相談90分無料
専門家がじっくりとお話を伺い、必要な手続きや方針を一緒に整理します。
・わかりやすい丁寧な説明
法律用語が難しくても安心。わかりやすい言葉と資料で解説します。
・オンライン相談にも対応
自宅からでも相談可能なので、忙しい方・遠方の方でも利用しやすい体制です。
・夜間・土日も相談可能
平日忙しい方でも相談しやすい窓口体制を整えています。
・税理士法人とも連携
「グリーン税理士法人」がグループに加わり、税務のサポートも行えるようになりました。
こんな方におすすめ
- 書類の準備だけでは対応が不安
- 遺言・家族信託など将来の対策もしたい
- 相続人同士の話し合いがまとまらない
- 登記や税務手続きまで一括して任せたい
ぜひ一度、グリーン司法書士法人・行政書士法人の無料相談をご利用ください。
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6. まとめ
千葉県内で相続について相談する場合、まずは各公的窓口で必要な情報を整理し、必要に応じて専門家に具体的な手続きを依頼するという流れが理想です。
「相続って何から始めればいいかわからない」という方も、この記事を参考にステップを踏んで進めていきましょう。







