- 利用したサービス:相続人調査、遺産分割協議書の作成サポート
- 相続した財産:ご実家の不動産、預金
- 居住地:関西地方
- 依頼者の立場:被相続人と同世代の相続人(ご兄弟)
目次
│ 事例の概要
相続人が8名と多く、面識のない方もいる状況で手続きに悩んでいた依頼者様に対し、専門的な知見で税務リスクを回避し、約3ヶ月という短期間で円満な遺産分割を実現した事例です。
課題
- 相続人が合計8名と多く、意見のまとめ方や手続きの進め方に迷っていました
- ご依頼者様が把握していない代襲相続人がおり、相続人全員を正確に把握できていない状態でした
- 不動産を売却して分ける際の税金問題や銀行手続きなど、相続全般への強い不安に直面していました
成果
- 約3ヶ月という短期間で、複雑な相続手続きのすべてを完了させました
- 相続人全員が納得する円満な遺産分割が成立し、将来のトラブルの火種を防ぎました
- 税務上のリスクを回避した適切な遺産分割協議書が作成され、安心して手続きを任せられる体制が整いました
│ 依頼の背景
お兄様がお亡くなりになったことから、相続手続きが始まりました。亡くなったお兄様には配偶者やお子様がいらっしゃらなかったため、法律に基づき、ご兄弟が相続人となられました。ここまでは、ご依頼者様も想定されていたことでした。
しかし、詳しく調べていくと、相続人はご依頼者様を含めたご兄弟3名だけではなく、先に亡くなられていた他のご兄弟のお子様、つまり代襲相続人の方々も含まれることが判明します。その結果、相続人の総数は8名にのぼり、中にはご依頼者様と面識のない方もいらっしゃいました。ご自身ではすべての方を正確に把握できていないという事実に直面し、これだけ多くの方々とどのように話し合い、手続きを進めていけばよいのか、途方に暮れてしまったそうです。
さらに、相続財産にご実家の不動産が含まれていたため、これを売却して現金で分けたいと考えても、税金が高くならないかという専門的な懸念が生じました。銀行での預金手続きも具体的にどう進めればよいのか分からず、次々と現れる課題に、ご自身たちだけで進めることの限界と、親族間でトラブルが起きてしまうことへの強い不安を感じられたとのことでした。大切なご家族を亡くされた悲しみに加え、複雑な手続きへの心労が重なり、専門家の力を借りなければならないと切実に感じておられたご様子でした。
│ 解決までの道のり / グリーングループだからできたこと
ステップ1:戸籍調査による正確な相続人の確定
ご相談当初、ご依頼者様は相続人が多数にわたる状況に、「一体誰と、何を話せばいいのか」という根本的な不安を抱えていらっしゃいました。まずはこの不安を解消するため、手続きの土台となる相続人の確定作業から着手しました。
私たちは、戸籍を丁寧に調査し、法的に権利を持つ相続人を一人残らず正確に洗い出しました。その過程で、ご依頼者様もご存じなかった、養子縁組されていた代襲相続人の方の存在が判明しました。もしこの調査が不十分であれば、後から遺産分割協議のやり直しという最悪の事態にもなりかねません。私たちの徹底した調査によって、話し合いの対象となるべき全関係者を法的に確定させました。
これにより、手続きの第一歩を確実に踏み出すことができ、ご依頼者様の「どこから手をつけていいか分からない」という漠然とした不安が、具体的な道筋が見えたことによる安心感へと変わっていきました。
ステップ2:各相続人の負担を軽減する柔軟な手続きのご提案
相続人の中には「自分の取得分は特に必要ない」というご意向の方もいらっしゃいました。しかし、その意思を法的に有効な形で反映させるにはどうすればよいのか、手続きが煩雑になるのではないかという新たな懸念が生まれていました。
そこで私たちは、考えられる方法を複数ご説明しました。一つは、裁判所で正式な「相続放棄」の手続きを行う方法。もう一つは、遺産分割協議書の中で財産を受け取らない旨を記載し、ご署名と印鑑証明書をいただく方法です。それぞれのメリットとデメリット、手続きにかかる手間などを分かりやすくご説明した結果、皆様にとって最も負担の少ない後者の方法で進めることになりました。
画一的な方法を押し付けるのではなく、実態に即した柔軟な選択肢をご提示することで、相続人の皆様にご納得いただきながら、円滑に合意形成への道筋を立てることができました。これにより、親族間の無用な軋轢を避けられるという安心感が生まれたご様子でした。
ステップ3:税務リスクを回避する専門的な遺産分割協議書の作成
ご実家を売却して現金で分ける「換価分割」は、多くの方が望まれる方法ですが、遺産分割協議書の作り方一つで、予期せぬ税金が発生するリスクを伴います。ご依頼者様も、この税務上のリスクについて強い不安を抱えていらっしゃいました。
私たちは、税理士法人も抱えるグループとしての専門知識を活かし、細心の注意を払った遺産分割協議書を作成しました。
専門家が介在することで、ご自身たちでは気づくことのできない「落とし穴」を確実に回避できたという事実は、ご依頼者様にとって大きな安心材料となりました。金銭的な不安が解消されたことで、心から納得して協議を終えることができたのです。
ステップ4:不安を払拭する徹底したコミュニケーション
相続人が8名と多く、手続きが多岐にわたるため、ご依頼者様は「今、どこまで進んでいるのか」「次に何をすればよいのか」といった細かな疑問や不安を常に抱えていらっしゃいました。
私たちは、そのお気持ちに寄り添うことを何よりも大切にしました。一つ一つのご質問に専門用語を避けながら丁寧にお答えし、手続きの進捗状況をこまめにご報告することを徹底。私たちが直接代行できない銀行での手続きについても、具体的な手順や必要な書類についてアドバイスを行い、ご依頼者様が一人で悩むことがないようサポートしました。
「いつでも聞ける」「状況がわかる」という透明性の高いコミュニケーションを通じて、ご依頼者様の精神的なご負担を少しでも軽くできるよう努めました。最終的に「頼んでよかった」とのお言葉をいただけたのは、この地道なやり取りの積み重ねによって、確かな信頼関係を築くことができたからだと考えております。
│ 得られた結果
- 相続人が8名という複雑な状況にもかかわらず、ご依頼から約3ヶ月という短期間で全ての手続きを完了させました。
- 親族間でトラブルが起きることなく、全員が納得する円満な遺産分割協議が成立しました。
- 相続人の皆様の合意をもとに、専門家の知見に基づいた遺産分割協議書を作成し、不動産の換価分割に伴う税務上のリスクに配慮しました。
│ 担当司法書士から
相続人が多数にわたり、中には面識のない方も含まれる案件は、全員の意思統一を図ることが難しく、手続きが長期化しやすい傾向にあります。特に、不動産を売却して現金で分ける「換価分割」を行う際には、ご自身たちだけで進めると予期せぬ不利益を被るリスクも少なくありません。
今回、約3ヶ月という短期間で円満な解決に至ることができたのは、ご依頼者様が他の相続人の方々へ積極的にご連絡を取ってくださるなど、非常に協力的であったことが大きな要因です。その上で、私たちが徹底した戸籍調査によって正確な相続人様を確定し、各相続人様のご意向に合わせた柔軟な手続きをご提案できたことが、円滑な合意形成の鍵になったと感じております。
初回のご相談時、手続きの複雑さを前に強いご不安を抱えていらっしゃった北林様のお顔は、今でも鮮明に覚えています。手続きを進める中で一つ一つの疑問が解消され、少しずつ安堵の表情に変わっていくご様子を拝見できたこと、そして最終的に「頼んでよかった」という温かいお言葉を直接いただけたことは、専門家として何よりの喜びです。
相続人の数が多く、手続きにお困りの方は、グリーングループにご相談ください。 グリーン司法書士法人は、複雑な相続関係も的確に調査し、将来のリスクまで見据えた提案を行う司法書士事務所です。 本事例でお伝えしてきたとおり、相続人の数が多く、ご自身での手続きに不安を感じている方は、グリーン司法書士法人でお力になれる可能性があります。 気になる方は、お気軽にご相談ください。 |











