- 利用したサービス:単独での相続登記
- 相続した財産:不動産
- 居住地:関東地方
- 依頼者の立場:第1順位の相続人(相続人は1名のみ)
目次
│ 事例の概要
不動産会社から突如「1ヶ月で」と期限を告げられた状況下で、多忙なご依頼者様との連携を密にし、無事に相続登記を完了させて売却準備を整えた事例です。
課題
- 不動産会社から突然「1ヶ月以内」という厳しい期限を提示された状況でした
- 登記申請に必要な書類の準備が一切進んでいない状態にありました
- ご依頼者様がご多忙で、必要書類の確認や返送に充てられる時間が限られていました
成果
- 不動産会社が希望する期日までに、不動産の相続登記を完了させました
- 登記識別情報通知(一般に「権利証」と呼ばれる書類)を無事にお手元へお届けし、売却に向けた準備が整いました
- ご依頼者様が当初から希望されていた不動産売却へ、円滑に移行できる状態が整いました
│ 依頼の背景
当初、ご依頼者様は相続した不動産を売却するご意向で、相続登記のご相談に来られました。その時点では特に手続きを急ぐご様子はなく、お付き合いのある不動産会社様をご紹介いただいた段階で、穏やかに手続きが始まりました。
しかし、ご依頼から約3週間が経過し、戸籍などの必要書類が揃い始めたタイミングで、状況は一変します。不動産会社の担当者様から「あと1ヶ月程度で相続登記を完了させてほしい」という、突然の期限設定が伝えられたのです。登記申請に必要な委任状などの準備はまだこれからという段階で、この1ヶ月という期間は、法務局での処理期間や書類の郵送にかかる日数を考えると、決して余裕のあるものではありませんでした。
さらに難しい問題は、ご依頼者様ご自身が、この「1ヶ月」という期間を十分に長いものと捉えていらっしゃった点です。この認識の差をいかに埋め、迅速なご協力をお願いするかが、私たちにとって最初の大きな課題となりました。
│ 解決までの道のり / グリーングループだからできたこと
ステップ1:ご多忙なご依頼者様との、メール・電話による綿密なコミュニケーション
まず直面したのは、日中お仕事をされているご依頼者様との連絡をいかに密にするかという課題でした。メールをお送りしても、すぐにご確認いただくのが難しい状況で、時間だけが過ぎていくことに強い危機感を覚えました。
そこで私たちは、ご依頼者様のお仕事の昼休み時間を狙ってお電話を差し上げることにしました。単に「書類を送ってください」と伝えるのではなく、「今お送りしているメールが、なぜこのタイミングでご確認いただく必要があるのか」を直接お話し、状況の緊急性をご理解いただくよう努めました。返信がないことをご依頼者様の責任にするのではなく、どうすれば繋がれるかを考え抜き、ご多忙な生活リズムに合わせたコミュニケーションを徹底したことで、タイトな日程の中でも着実に手続きを進める土台を築くことができました。
ステップ2:手続きを円滑に進めるための不動産会社や法務局との連携
ご依頼者様との連携と並行して、手続きの遅延に繋がりかねない外部要因への対処も急務でした。特に、書類の郵送にかかる時間や、法務局での審査期間は、私たちだけではコントロールできないリスクです。
そこで私たちは、まず不動産会社様にご連絡し、書類のやり取りにはどうしても郵送期間が必要になる事情を丁寧にご説明し、ご理解を求めました。同時に、管轄法務局の登記完了予定日を確認し、必要書類を速やかに整えた上で、可能な限り早期に申請できるよう準備を進めました。こうした地道な調整の結果、手続きの遅延リスクを最小限に抑えることができました。
ご依頼者様ご自身では難しい関係各所との調整を、私たちがサポートすることで、安心して手続きをお任せいただけたのではないかと思います。これも、多くの相続案件で関係機関との連携を重ねてきた経験があってこその対応でした。
ステップ3:「なぜ今対応が必要なのか」の丁寧な共有と協力体制の構築
最終的に期限内に登記を完了させるためには、ご依頼者様ご自身に、1ヶ月は猶予がないスケジュール感であるという認識をお持ち頂くことが重要でした。ご依頼者様の手元で書類が数日間留まってしまうだけで、すべてが計画通りに進まなくなる可能性があったからです。
そのため、お電話口では、手続きの全体像をお示ししながら、「なぜ今、この書類にご捺印いただき、ご返送いただく必要があるのか」「この手続きが完了しないと、次のステップに進めないのです」といった点を、専門用語を避けて丁寧にご説明しました。単なるお願いではなく、ご依頼者様がご自身の状況を正確に理解し、納得してご協力いただけるような情報提供を心がけました。
私たちの働きかけの結果、ご依頼者様は事態の重要性を深くご理解くださり、非常に迅速に書類をご準備くださいました。このご協力がなければ、期限内の登記完了は実現できなかったことでしょう。専門家として必要な情報を分かりやすくお伝えし、ご依頼者様と協力して手続きを進めていく。この姿勢が、困難な状況を乗り越える大きな力となりました。
│ 得られた結果
- 不動産会社が希望する期日までに、不動産の相続登記を完了させました。
- 新しい権利書を無事にお届けし、ご希望されていた不動産売却手続きへ円滑に移行できる状態が整いました。
- アンケートを通じて、感謝のお言葉をいただくことができました。
│ 担当司法書士から
本案件は、相続登記の手続きそのものに法的な難しさがあったわけではありません。最大の困難は、ご依頼者様、不動産会社様、そして私たちの三者間に生じた「時間」に対する認識のズレと、残された期間の短さにありました。
一般の方にとって「1ヶ月」は十分な期間に感じられるかもしれませんが、書類のやり取りや法務局での審査を考慮すると、極めて厳しいスケジュールでした。この切迫した状況を、日中お忙しいご依頼者様にいかにご理解いただき、迅速に動いていただくか。それが何よりも難しい点でした。私たちが実行できたのは、ご依頼者様の生活リズムに合わせてお昼休みにお電話をしたり、法務局へ直接お願いの電話をしたりといった、一つひとつの地道なコミュニケーションの積み重ねです。
スケジュール感について、お電話で状況を丁寧にご説明した際に、ご依頼者様の声のトーンが変わり、真剣にご協力いただけることになった瞬間は今でも心に残っています。無事に登記が完了し、新しい権利書をお送りできたときは、「なんとか間に合わせることができた」と、ご依頼者様と同じくらい安堵したことを覚えています。
相続登記でお困りの方は、グリーングループにご相談ください グリーン司法書士法人は豊富な実績とワンストップ対応が強みの司法書士事務所です。 本事例でお伝えしてきたとおり、予期せぬスケジュールの変更や、煩雑な手続きで悩んでいる方は、グリーン司法書士法人でお役に立てる可能性があります。 気になる方は、お気軽にご相談ください。 |













