【司法書士監修】任意整理が失敗するケースとは|成功するためのコツ

任意整理は、自己破産や個人再生に比べリスクや手間が少ないため、借金の返済ができなくなったときに検討する方も多いでしょう。

しかし、任意整理は、自己破産や個人再生のように裁判所に認めてもらって整理する手続きではなく、債権者と交渉して行うものですので、失敗するケースも少なくありません

万が一失敗してしまうと、もう一度任意整理をすることは難しくなるでしょう。

そのため、任意整理は様々な角度から検討し、慎重に行う必要があります。

この記事では、任意整理が失敗しやすいケースや、失敗しないためのコツについて解説します。

ぜひ参考にしてください。

1章 任意整理が失敗しやすい9つのケース

任意整理とは、金融会社などの債権者と交渉することで、利息をカットしてもらう手続きです。

そのため、任意整理が成功するか失敗するかは、債権者の判断に委ねられています。

主に次のようなケースで失敗する可能性があります。

【任意整理が失敗しやすい9つのケース】  

  • 返済能力が乏しい
  • 高齢である
  • 任意整理が2回目である
  • 専門家に依頼せず自身で交渉する
  • 借入れをしてから一度も返済していない
  • 借金総額が少ない
  • 金利の低い借金
  • 任意整理に応じてくれない債権者からの借入
  • 和解後の返済が滞ってしまっている

それぞれのケースについて詳しく紹介します。

1−1 返済能力が乏しい

任意整理では、5年程度で完済することを前提に和解が成立することがほとんどです。

そのため、収入がない、収入が少ないなど、返済能力がない場合には和解に応じてもらえない可能性があります

具体的には、借金額の3倍以下の年収の場合、応じてもらえないことが多いようです。

この場合は、まず仕事を見つける、ダブルワークなどで収入を増やすといった対策が必要となります。

1−2 高齢である

任意整理に年齢制限はありません。

しかし、高齢で年金しか収入がないケースや、仕事をしていても体調によっていつ働けなくなるかわからないようなケースでは、債権者が応じてくれない可能性があります。

この場合は、お子さんに援助を求める、退職金を活用するなどの対策が必要となります。

1−3 任意整理が2回目である

任意整理に回数制限はないため、2回目だからといって不可能ということはありません。

しかし、2回目であることが交渉する上で不利に働くことはあります。

また、1回目の任意整理で和解契約が守れず、支払いができていない場合には「また契約違反をするかもしれない」という印象を持たれ、和解の成立がより難しくなります。

2回目の任意整理について詳しくはこちらで解説しています。

【自己破産は二回目もできる?二回目でも認められるケースと注意点】

1−4 専門家に依頼せず自身で交渉する

任意整理の交渉は、自身で行うことも可能ですが、慣れない人が交渉を行うと失敗してしまう可能性が上がります

また、そもそも個人での交渉には応じてくれない金融会社も少なくありません

対策としてはやはり、弁護士や司法書士といった専門家に依頼することになります。

1−5 借入をしてから一度も返済していない

借入れをしてから一度も返済していない場合、債権者からすると「任意整理をする前提で借り入れをしたのではないか?」と考えます。

また、一度も返済をしていないということは、それだけ返済能力がないと判断されます。

そのため、一度も返済をしていない状況で任意整理に応じてもらうのは難しいでしょう。

また、同様の理由から新規借入から6ヶ月以内に任意整理する場合も交渉が難航する傾向にあります。

少なくとも1年程度は返済実績をつくることが重要です。

1−6 借金総額が少ない

借金総額が少ない場合、金融会社から「利息をカットしなくても返済できるのでは」と判断される可能性があります。


具体的には、借金額が年収の3分の1以下の場合、任意整理に応じてもらいにくいと言われています。


もし、任意整理に応じてもらえても、全額利息カットは難しいケースもあります。

1−7 金利の低い借金

国の教育ローンや奨学金など、元から金利の低い借金の場合、任意整理に応じてもらえない可能性があります。

そもそも、低金利で長期間借り入れをする借金は、任意整理をしてもほとんど意味がありません。

むしろ条件が悪化する可能性があります。

国や奨学金、住宅ローンなどについては独自の減免制度を用意していることも多いので、まずは国や銀行に相談してみるのが良いでしょう。

1−8 任意整理に応じてくれない債権者からの借入

金融会社によっては、そもそも任意整理に応じていないところもあります。

その場合、どれだけ条件が揃っていても和解を成立させるのは難しいでしょう。

グなお、リーン司法書士法人のように債務整理を専門にしている事務所であれば、債権者ごとの和解条件をリスト化しています。

不安な時は専門家に相談してみましょう。

1−9 和解後の返済が滞ってしまっている

任意整理で和解交渉が成立しても、和解後に返済が滞ってしまった場合、契約違反として一括請求される可能性があります。

2か月分の滞納で一括請求されるのが一般的です。

任意整理後は、しっかりとお金を管理して返済するようにしましょう。

どうしても厳しい場合は、まずは債権者に相談してみるのが良いでしょう。

2章 任意整理を成功させるためのコツ

ここでは、任意整理を成功させるためのコツを紹介します。

2−1 専門家に依頼をする

任意整理の成功率を上げたいのであれば、司法書士などの専門家に依頼することをおすすめします。

金融業者によっては、専門家からの交渉しか応じていないところもあります。

司法書士のような専門家であれば、金融会社との交渉に慣れており、ノウハウも擁していますので、専門家に任せるのがよいでしょう。

2−2 返済できる状況にする

収入がなかったり、安定していなかったりすると、任意整理に応じてもらえない可能性が高くなります。

また、任意整理に応じてもらえたとしても、その後の和解契約通りに返済できなければ元も子もありません。

任意整理をする前に、経済状況を返済ができる状況に整えておくことが大切です。

3章 任意整理に失敗してしまった時の対処法

もし、任意整理をして失敗してしまった場合どうしたら良いのでしょうか。

ここでは、失敗した際の対処法について解説します。

3−1 自身で任意整理の交渉を失敗した時|専門家へ相談

自身で金融会社と交渉して失敗してしまった場合には、専門家へ相談してみましょう。

一度失敗していても、専門家が介入することで応じてもらえる可能性はあります。

3−2 任意整理に応じてもらえない時|他の債務整理を検討する

専門家に依頼しても任意整理に応じてもらえないような場合には、任意整理は諦めたほうがよいかもしれません。

専門家への依頼費用ばかりかかってしまい、余計に生活が苦しくなってしまっては本末転倒です。

そのような場合には、任意整理以外の債務整理も検討しましょう。

個人再生

裁判所に認めてもらうことで、借金額を1/5〜1/10程度に減額し、3〜5年程度で返済する再生計画を立てる手続きです。

借金は残りますが、大幅に減額することが可能で、家などの財産を残すことも可能です。

詳しくはこちら
個人再生はどんな流れで進む?相談から返済完了までの手続きを解説

自己破産

裁判所に認めてもらうことで、借金の返済義務をすべて免除してもらう手続きです。

家などの財産を失う可能性が高いなどリスクが大きいですが、借金がすべてなくなるため、借金額が大きい方にはおすすめです。

詳しくはこちら
自己破産の流れと手続き期間について司法書士が解説!

3−3 和解交渉後に返済ができない時|債権者に相談

和解交渉後に、返済が滞ってしまった場合はまず、債権者に相談してみましょう。

1回の滞納であれば待ってもらえることがほとんどです。

2回目以降も返済ができそうにない場合は、あらかじめ司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。

4章 任意整理のことならグリーン司法書士法人にお任せください

グリーン司法書士法人は、債務整理に関するご相談、累計7,000件以上と、豊富な経験を有しております。

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また、万が一任意整理が失敗してしまった時には、依頼者様に適した債務整理の方法をご提案させていただきます。

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山田 愼一

代表司法書士山田愼一

相続の相談件数は業界でもトップクラスの年間1800件のグリーン司法書士法人の代表司法書士。
一般の方向けのセミナーの講師や、司法書士や税理士等専門家向けのセミナー講師も多数手がける。オーダーメイドの家族信託を使った生前対策や、不動産・法人を活用した生前対策が得意である。

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